LINEスタンプで一攫千金を狙うのが目的の本連載。第1回でも触れた通り、私は絵の勉強をしてきたわけでも絵を描くことを仕事にしているプロでもない。そんな一般人がスタンプを作り始めて気がついたことがある。ということで、今回はスタンプ作りの苦労について書きたいと思う。
これからスタンプを作ろうと思っている方は、ほぼ間違いなくその流れや注意点を事前に調べてから作り始めるだろう。本連載でもその流れや規定、どんなスタンプが売れそうかといったアイディア出しの模様も含め書いてきた。
だが、あまり一般的に触れられていない厄介な注意点が実は潜んでいる。
これを理由にスタンプ作りを断念された方も多いのではないだろうか。思えば、これまでの人生でもこれが原因で断念し、後悔してきたことは多々あるような気が……。といった前置きはいいとして、その理由はズバリ「飽きる」ということだ。いや、本当に。
クリエイターズマーケットで登録するのに必要なスタンプの数は40種類。企業のタイアップや漫画のキャラ等で普通に売られているスタンプは10~20種類のことが多いが、その倍以上のイラストが必要となる。私は「サラリーマンの辛い日常」というテーマで使いやすいスタンプを作ろうと思っているわけだが、「どんなスタンプが使いやすいかな。直行直帰かな、病欠かな?それとも電車の遅延かな?」とイメージを膨らませている段階は楽しい。だが、40種類という数は、それらを全て作っても足りないほどの数なのだ。もはや描いても描いても40種類に到達しないこと自体が辛い日常ではないかと……。
なめたけ
どこにでもいる普通の社会人。酒を呑むよりも呑まれることが増えてきたと感じるものの、特に対策はしていない。絵を描く以外にもバンドを組んでみたりスポーツをしてみたりするが、特に特技もなく、徒然なるままに日々を過ごしている。