昨日たまたまテレビを見ていたら、珍しく我が故郷、山口県のことが取り上げられていた。

しかし、山口県と言っても無駄に広く、取り上げられるのは大体西端の下関か東端の岩国、もしくは大河の舞台になったことを10年擦り続けている萩、または山奥に単身住んでいる変わり者を都会者が冷やかしにいくだけの番組が度を超した山陰の方に潜って行くだけだ。

そのどれにも当てはまらない、半地下帝国が山口の大半を占めており私もそこの住人だ。

このゾーンが全国テレビに取り上げられることは滅多にないのだが、山口のローカルうどんチェーンのうどんの出てくるスピードが速すぎる件がやたら取り上げられていた時期があった。

あまりにも再三そのネタが放送されるので、都会者はそんなにうどんが猛スピードで出てくる様がおもしろいのか、だとしたら都会も大して愉快なところではない、むしろうどんが超速で出てくるだけで笑えるほど心が疲弊する場所だと改めて思うことができた。

そんな感じなので、どうせ山口県といっても半地下以外の場所の話がはじまるのだろうと思っていたら、本当に岩国に変わった袋ラーメンがあるという話が始まった。

しかしその後のクイズでは「県庁所在地なのに山口市に存在しないものはなんでしょう」という問題が出されたのだ。

確かに、山口市にあるものは大体どこにでもあるため、ないものを当てさせた方がクイズとして成立しそうだ、なかなか我が村の本質をついた問題だと思う。

だが逆に、ないものが多すぎて正解が5万個ぐらい発生してしまっており、やはりクイズとしては破綻してしまっているのである。

芸人がおそらくボケ回答として「ミスタードーナツ」と答えていたが、もしこれが「サイゼリヤ」とかであれば「正解」だったので、見ている方はヒヤヒヤした。

だがその後畳みかけボケ回答として出された「てもみん」は完全に正解であり、山口市民としてこれが不正解だったのは納得いかない。

ちなみに正解は「映画館」という、サイゼやてもみんどころではないエグいものが存在しないオチだったのだが、山口市はそういうところだ。

「東京の流行」、全国に届かないくらいが「まだ続きそう」なのかも

  • 麻辣湯でしか見かけないあのサーカスみたいな練り物、おいしいです

    麻辣湯でしか見かけないあのサーカスみたいな練り物、おいしいです

正直イオソに支配されているだけのどこにでもある田舎なのだが、『映画刀剣乱舞-黎明-』の未上映県を鳥取と一騎打ちになるまで戦った我が県である、エンタメや流行方面は他の田舎よりさらに弱いのではないかと推察される。

よって「空前の麻辣湯ブーム、思ったより長続きしてる模様」というテーマを出されても、こっちはそんな食い物、今始めて知ったし、まず読み方がわからない。

そもそも食い物かどうかも不明であり、もしかしたらマコモ湯と同方向の流行なのかもしれない、だったら我が村には届かなくていい。 

幸い麻辣湯は食べ物であり、火鍋のようなスープ料理らしい。

言うまでもなく、こちらで麻辣湯を専門に扱うような店は出現していない。

X上で盛り上がっているミームに企業アカが乗っかって来た瞬間、終わりが始まってしまうように、ブームも我が県に届いてないぐらいが「まだ続きそう」と言えるのかもしれない。

ただ、山口県でも辛うじて「しゃぶ葉」が麻辣湯キャンペーンをやっており、本当に流行っていることが伺える。

ちなみに「山口県」でしゃぶ葉の店舗検索をすると20件も表示されるが内16件は福岡と広島県の店舗であり、山口県には4店舗しか存在しない。

山口は広島と福岡の植民地だと思われている、もしくは山口の方が自分を広島か福岡の一部だと勘違いしているということがよくわかる。

字面的に辛そうであり、実際、麻(花椒)や辣(唐辛子)を使った刺激的な辛さを楽しむ料理のようだが「死んでも万人向けにしたい」という方針からか、全く辛くない白湯で提供するところもあるようだ。

全員に楽しんでもらうためなら麻も辣もなくてOKという姿勢は食の多様化、そしてバリアフリー化を感じる。

とはいえ、わざわざ麻辣湯を食べに行く者は麻辣入りのものを食べていると思われ、花椒の癖のある辛さがこれだけ広く受け入れられたのは意外という意見もあるようだ。

ちなみに、今流行している麻辣湯は鍋ではなく麺が春雨のラーメンのような一人用の形で提供されているようで、その手軽さも割と長期間ブームが続いている理由なのかもしれない。

方やこちらで麻辣湯を食おうと思ったら、でかい鍋を囲み、80分から100分の長期戦を戦うことになる、もはや世間で流行っている麻辣湯とこれが同じものなのかもわからない。

しかし我が県民が流行の味を知る時、それはもはや流行の味ではないのだ。