おそらく「インスタ勢を呼び込みたい」という理由で実装されたと思われる「インスタのストーリーズ」ことTwitter(ツイッター)のフリートだが、結果的にインスタ勢は来ず、ツイッター勢の中でも選ばれしツイ廃しか使っていないという、考えうる限りもっとも最悪な結末を迎えてしまった。

もはやこの事故が「失敗知識データベース」に掲載されていないのか不思議ですらある。 これならすぐ「失敗百選」に入れるし、なんだったらこれのために「失敗殿堂」という新しい項目を作ってもいいぐらいだ。

どれだけコケても基本的に「つけた機能はつけっぱなし」であり、「お前らと違って俺に消したい黒歴史なんてないんだよ」という姿勢を崩さなかったツイッターだが、さすがにフリートだけは「キツイ」と思ったのか、異例の速さで完全終了させていた。

しかしツイッターさんは確かに俺たちと違い、失敗を半年ぐらい引きずったり、たまに思い出して「あー!」とか雄たけびをあげ、余計周囲にキモがられたりはしない。

フリートをノリで3日だけつきあった男のようになかったことにした後も、ツイッターは続々と新機能を発表し続けている。

おそらく、速度を上げて我々を荷台から振り落とす作戦なのだろうが、それに対し我々ツイ廃たちは「文句を言いながらずっとついていってる」という、高速道路を四つんばいで走ってくる妖怪みたいな動きで追走している状態だ。

ループものの様相を呈する、ツイッターの新機能公開しぐさ

最近ツイッターが発表した機能と言えば「コミュニティ」である。今までツイッターにつきあってきた人間ならわかると思うが、この機能は現在英語圏での試運転のみであり、日本ではまだ使えない。

どうも、ツイッターは万人に使えない機能のニュースを万人に伝えてしまうところがあり、万人が使えるようになったころには、ツイッターの方が飽きており、「それより今度はこんな新機能を作ったんですよ、まあ英語圏でしか使えませんけどね」と触れ回るのを繰り返しているような気がしてならない。

ループものにハマってしまった感があるが、ツイッターがまどかなら、我々はほむらであり、どれだけ悲しい結末を迎えても、これを繰り返し続けるしかないのだ。ちなみにまどマギは見たことがない。

コミュニティというのは、簡単に言うと、同好の士が繋がりやすくなる機能らしいのだが、ツイッター公式の説明ページを見ても、英語の説明をエキサイト翻訳で日本語にしただけ、という感じでイマイチ要領を得ない。

我々が想像するコミュニティと言ったら、あまりでかい声では言えない趣味を持った好事家たちが、防空壕に籠って気兼ねなく好きな物の話をするというイメージだが、「世界中の人とつながり隊! なあそうだろ!? 」というコンセプトを顔面に押し付けてくるツイッターがそんな閉じた機能をつけるとは思えない。

実際使ったわけではないので実態は定かでないが、同志しかいない防空壕だと思って「ちょっとー! 小学五年生の男子―!! 好きー! 」というお気持ちを叫んだら、小学校のグラウンドだったということも十分あり得る。

「いいね」を問答無用でフォロワーのTLに出現させたり、フォローしてもないトピックを3ツイート間隔で表示させたりするツイッターのことである。子育てアカの人のTLに「今『小5男子を愛でる会』の人がこんなつぶやきをしています、あなたもこのコミュニティに参加してみませんか? 」などと表示してしまう可能性は十分にある。

よって日本でコミュニティが追加されても、「まずは様子見」することをお勧めする。ただ、日本で実装されるころ、我々がコミュニティのことを覚えているかは未知数だ。

忘れたころに上陸した「投げ銭」機能

  • ツイッター側としては投げる銭は基本米ドルのようですね

    ツイッター側としては投げる銭は基本米ドルのようですね

このように発表はされたが、我々には実装されておらず、実装されるころには忘れている機能といえば「投げ銭機能」がある。

我々は忘れていたが、意外にもツイッターは忘れていなかったようで9月24日に正式リリースとなり、我々もツイッターで投げ銭機能の「チップ」が使えるようになったそうだ。

どういうものかはわからないが、小銭がもらえるというなら使ってみたい。少なくともフリートの話を聞いた時よりはワクワクしている。

そんなわけで、投げ銭機能の説明ページを見たところ「まずはプロフィール画面にある、お札風の『チップ』のアイコンをクリックしろ」と言われたのだが、当然のように私のプロフィールページにはそのアイコンが「ない」のである。

これは「スペースをはじめるにはまずスペースのボタンを押そう」と言われても、そのボタンがなかった時と全く同じである。ツイッターは私のようなボンクラに何度も復習の機会を与えてくれるからありがたい。

そのアイコンが表示されていることが「投げ銭機能が有効になっている証」らしいのだが、「投げ銭機能を有効にする方法」が見当たらないのだ。

もしかしたら、ツイッター自体のアップデートなどが必要ということかもしれないので、後で再度トライしてみたいとは思う。

しかし、この投げ銭システムの送金方法が「日本人になじみがないものばかり」なため、使用したところで大して収益が見込めないのではないか、とも言われている。

確かに現在の決済方法一覧を見たがどれも聞いたことのない決済システムばかりであった。正式リリースに際して「ブラジルの決済プラットフォーム」(PicPay)が追加されたようだが、それだったら俺たちの楽天ペイとかも入れて欲しかった。

つまり、最近電子マネー化に力を入れてきた日本だが、主に使われているのは日本国内の決済システムであり、あまり国際化はできていないということである。

世界的に見れば、インスタの方がツイッターよりユーザー数は多いが、日本ではインスタよりツイッターのユーザー数が多いという。

いわば日本はツイッターを推しているのだから、もう少し優遇してくれても良いのではないかと思うが、楽天に支配された鎖国的文化の人間がいくら増えたところで「世界中の人とつながり隊! 」のツイッターの野望の助けにはならないということだろう。

それよりも、ツイッターが直近で求めているのはブラジル人なのだ、日本人には用がないに決まっている。