PCや携帯電話向けに、地図を使ったユニークなサービスを展開しているサイバーマップ・ジャパンの「Mapion」(マピオン)シリーズには、iPodtouch専用サービスが存在する。それが、シンプルで使いやすい地図検索Webアプリケーション「Mapion touch(マピオンタッチ)」だ。

ソフト名 Mapion touch(マピオンタッチ)
作者 MAPION LABs(マピオンひよこ組) / サイバーマップ・ジャパン
ジャンル 検索(地図)
種別 Webアプリケーション
動作確認 iPod touch

機能と特長

iPod touchのブラウザ、SafariでMapion touchにアクセスすると、検索用画面が表示される。ここで様々な検索条件を入力すると、該当地域の地図を表示できる。

実際の検索は、駅名から検索、住所から検索、施設名・地名から検索、郵便番号から検索と、4種類の検索方法が提供されている。

検索の結果、表示される地図にはメニューなどはなく、操作は拡大縮小、検索画面に戻る、そして、地図のスクロールのみと非常にシンプルだ。もちろん、iPod touchのGUIの特徴であるマルチタップにも対応し、2本の指でタッチして指の間隔を開いたり閉じたりして拡大縮小を行う「ピンチ」にも対応している。地図のスクロールはフリック(ドラッグによる画面スクロール)操作により行う。画面にタッチした指をスクロールさせたい方向にドラッグするだけでスクロールできるため、直感的な操作が可能だ。

駅名から検索、住所から検索、施設名・地名から検索、郵便番号から検索の4種類の検索方法が用意されている

操作は、拡大縮小、検索画面に戻る、地図のスクロールのみと、とてもシンプル

使用方法

Mapion Touchには設定画面もメニューも存在しない。4種類の検索フィールドに条件を入力して[検索]ボタンをタップするだけで、手軽に地図検索ができる。実際に試してみよう。

(1) 駅名から検索

訪問先の最寄駅など駅周辺の地図が必要な場合は、検索画面の最上部にある「駅名から検索」を使ってみよう。入力フィールドに駅名を入力し右隣にある[検索]ボタンをタップすると、入力された駅名を含む施設名・地名が一覧表示される。その中から目的の駅を選択すると、指定した駅の周辺地図が表示される。他の検索方法も、基本的に同様の手順で操作を行う。

入力フィールドに駅名を入力し[検索]ボタンをタップする

入力した駅名を含む施設名・地名が一覧表示されるので該当するものを選択する

指定した駅周辺の地図が表示される

(2) 住所から検索

住所から周辺地図を調べるには、「住所から検索」を使う。入力フィールドに住所を入力し、右隣にある[検索]ボタンをタップする。

入力された住所を含む候補リストが一覧表示されるので、その中から目的の住所を選択すると、該当する周辺地図が表示される。

入力フィールドに住所を入力し[検索]ボタンをタップする

検索結果が表示されるので該当する住所を選択すると、住所の周辺地図が表示される

なお、住所を入力する際、完全な住所を入力しなくても、入力されたキーワードを含む候補リストが一覧表示されるため、この中から該当する住所を選択することもできる。

完全な住所を入力しなくても入力した住所を含む候補が一覧表示される

(3) 施設名・地名から検索

動物園や水族館などの施設名で直接検索することも可能だ。「施設名・地名から検索」の入力フィールドに施設名等を入力し、右隣にある[検索]ボタンをタップする。入力されたキーワードを含む候補リストが一覧表示されるので、その中から目的の施設を選択すればいい。

入力フィールドに検索したい施設名・地名を入力し[検索]ボタンをタップする。駅名や住所同様入力キーワードを含む施設名・地名が一覧表示されるので、該当するものを選択すると、指定場所の周辺地図が表示される

ジャンルや市区町村で、施設名・地名をさらに絞り込むことも可能

(4) 郵便番号から検索

入力フィールドに郵便番号を入力し[検索]ボタンをタップする。他の検索方法同様、入力した郵便番号を含む住所が一覧表示されるので該当するものを選択すると、周辺地図が表示される

郵便番号から検索する場合は、「郵便番号から検索」の入力フィールドに郵便番号を半角数字で入力し、右隣にある[検索]ボタンをタップする。入力された郵便番号を含む候補リストが一覧表示されるので、その中から目的の住所を選択すると該当する地図が表示される。

地図の操作方法

地図表示。画面上の[+]、[-]ボタンで拡大縮小が可能。ボタンが画面上から消えた場合は、タップすることで再表示させる

目的の地図が表示されたら拡大、縮小、スクロールなどの操作を試してみよう。地図表示画面には、メニューなどはなく、画面右側に半透明の[+]、[-]ボタンのみが配置されているだけだ。

画面の拡大縮小は、この[+]、[-]ボタンか、画面をダブルタップすることで行う。さらに細かく拡大縮小を行いたい場合は、ピンチによって拡大縮小することも可能だ。ダブルタップは1段階の拡大縮小のみ、またピンチは拡大縮小できる範囲には制限があるため、[+]、[-]ボタンによって大まかな尺度を決め、ダブルタップとピンチによって微調整といった使い方が良いようだ。

また、ダブルタップによって[+]、[-]ボタンが画面上から消えた場合は、タップすることで再表示させられる。

画面のスクロールはフリック操作により行う。画面にタッチした指をスクロールさせたい方向にドラッグするだけでスクロールできるため、直感的な操作が可能だ。

ただし、このフリック操作にはちょっとした癖がある。最初に水平方向に指を移動させると水平方向のみにスクロールし、垂直方向に指を移動させると垂直方向にのみスクロールする。自由自在にスクロールさせるためには最初に斜め方向に指を移動させる必要がある。

スクロールなど地図の操作後、しばらくの間は操作ボタンが表示されないフル画面表示になる

地図を確認後、新しい場所を検索するために検索画面に戻るには、画面最上部の「Mapion X touch」と書かれたタイトル部分をタップする。

専用検索フィールドとシンプルな操作

地図検索のみに機能を絞り、地図操作画面にはメニューすらないというシンプルで潔い構成は、地図を検索するという目的に限っていえばとても使いやすい。また検索用画面では、4種類の専用検索フィールドを用意しているため検索対象が明確で分かりやすく、初心者でも比較的簡単に使いこなせるだろう。

ただ、地図検索機能としての実用性に注力している分、操作する面白みが少々乏しいのも確かだ。とくにPC版のサービスでは、シンプル地図、キョリ測、地図ガキといったユニークなサービスを数多く提供しているサイバーマップ・ジャパンだけに、今後のバージョンアップに期待が高まる。