Kotlinとは?

近年Scalaを筆頭に、RedHat社のCeylonやEclipse FoundationのXtendなど、JavaVM上で動作する新言語が多数登場している。これらの言語はいずれもJava同様に静的型付けのオブジェクト指向言語でありながら、関数型言語の特徴を取り入れている。Kotlinもこれらの新言語のひとつで、IntelliJ IDEAなどのIDEでお馴染みのJetBrains社によって開発されている。

図1 : KotlinのWebサイト

KotlinをWebブラウザで試してみる

JetBrains社のWebサイトでは、KotlinをWebブラウザで試すことができるデモサイトが公開されている。Kotlinがどのような言語なのかを知るには、まずこのデモでいろいろと試してみるといいだろう。

図2 : KotlinのWebベースのデモ

このデモでは左側のメニューにKotlinの様々なサンプルが用意されており、選択することでエディタに該当のサンプルコードが表示される。Kotlinの基本的な構文からJavaScriptのCanvasを使用したデモまで、様々なものが用意されているので一通り目を通してみるといいだろう。

もちろんエディタ上ではソースコードを自由に編集することが可能だ。また、右側のメニューにある「Type checking」で「Server」もしくは「Client」を選択することでコード補完やコードのエラーチェックを行うことができる (デフォルトの「On run」の場合はコード補完を行うことはできず、実行時にエラーが検出される)。

図3 : コード補完とエラー検出

編集したコードは実行することもできる。JavaバイトコードだけでなくJavaScriptコードとしても実行でき、変換されたJavaスクリプトコードを参照することもできる。

図4 : 生成されたJavaScriptコード

なお、このWebベースのデモではGoogle、Facebook、Twitterのアカウントでログインすることで、自分で編集したソースコードを保存することも可能だ。

IntelliJ IDEA用のプラグインも

IntelliJ IDEAでKotlinの開発を行うためのプラグインも用意されている。IntelliJ IDEAは無償で利用可能なCommunity Editionも提供されているため、無償でKotlinの開発環境を構築することができる。

KotlinプラグインはIntelliJ IDEAのプラグインマネージャでプラグインリポジトリとして以下のURLを追加することでインストールが可能だ。このプラグインにはKotlinのランタイムも含まれているため別途ランタイムをダウンロードする必要ない。

http://www.jetbrains.com/kotlin/eap-plugin-repository/updatePlugins.xml

バージョン管理システムとの連携などIntelliJ IDEAがもともと備えている機能を利用することもできるので、Kotlinを本格的に試すのであればこちらを使用するといいだろう。

まとめ

冒頭でも述べたとおり、KotlinはScalaやCeylonなどと似た性格を持つ新言語のひとつであるが、これらの言語が本当に次世代Java言語として普及するのか、またどの言語が生き残っていくのかは現時点ではわからない。しかしJavaの言語としての停滞によってこれらの言語が注目を集めているという側面は否めない。Javaに閉塞感を感じているプログラマであればチェックしておく価値はあるといえるだろう。

本稿で紹介したように、KotlinはWebブラウザさえあれば試すことができるので、興味のある方は気軽に試してみて欲しい。

なお、KotlinはGithubでオープンソースプロジェクトとして開発されている。Kotlinのソースコードを参照したい場合や、最新の状況を知りたい場合はこちらを参照するといいだろう。