今回も前回に続いて、ラベルの活用に関して取り上げていきたいと思います。ラベルの付いたメールにアクセスする手段として、多くの人はGmailの画面左側にあるラベルリストを用いているかと思われますが、ラベルリストには常に全てのラベルが表示されている訳ではありません。
表示されていない代表的なラベルの例として「迷惑メール」「ゴミ箱」などが挙げられますが、そうした表示されていないラベルの付いたメールを読むには、ラベルリストの一番下にある「もっと見る」をクリックする必要があり、ひと手間かかってしまいます。
なぜこのような仕組みを採用しているのかといえば、一度に表示するラベルが多すぎると、かえって重要なラベルを見つけにくくなるからです。ですが、人によっては隠れているラベルの中に重要なラベルがあるので常時表示しておきたい、あるいは普段それほど利用しないラベルの表示を隠しておきたいということもあるのではないでしょうか。
そんな時は、ラベルリストに表示する内容を変えてみるのがよいでしょう。設定からラベルリストに常時表示されているラベルを変更することが可能なので、整理すればラベルリストの表示がすっきりして使い勝手が大きく向上するからです。
ラベルリストの表示を変更するには、まずGmailの設定画面から「ラベル」タブを選びます。するとシステムラベルやカテゴリを含んだラベルの一覧が現れるのですが、その中に「ラベルリストに表示」という項目が用意されているのが分かります。
この項目で「表示」が黒くなっているラベルは、ラベルリストに常に表示されているラベル。一方「非表示」が黒くなっているラベルは、「もっと見る」を押さないと表示されない、非表示のラベルとなります。
では、ラベル毎の設定を変更するにはどうすればいいかというと、もう一方の青色の文字をクリックします。「表示」が黒色の場合は青色の「非表示」を、「非表示」が黒色の場合は青色の「表示」をクリックすれば、表示・非表示が切り替わる訳です。なお「受信トレイ」は常時表示されるシステムラベルのため、表示・非表示の設定がないことに注意が必要です。
なお、ユーザー作成のラベルなど一部のラベルには、「表示」「非表示」に加え、「未読の場合は表示」という項目も用意されています。これは文字通り、そのラベルに未読のメールがあった場合だけ、ラベルリストに常時表示されているという設定で、ラベルが付与された全てのメールが既読になったら非表示状態となります。
未読のメールが届いていることが分かりやすくなることから、頻繁に利用するラベルでなければこの設定を用いるのがよいかもしれません。
ちなみにシステムラベル以外のラベルには、「ラベルリストに表示」の隣に「メールリストに表示」という項目も用意されています。これは何かというと、受信トレイ内のメール一覧で、個々のメールにどのラベルが付与されているかを表示するか否かの設定になります。
それゆえこちらもラベルリストと同様、「表示」または「非表示」を選んで好みの状態に設定するのがよいでしょう。個人的な感想になりますが、ユーザー作成のラベルは基本的に「表示」に設定しておいた方が、一覧でどのラベルが付与されたメールかを確認できるので便利です。
メールを細かく分類するべくたくさんのラベルを作成してしまうと、ラベルの数が増えすぎてかえって確認するのが大変になってしまうのは確か。第4回で紹介したラベルのネストを活用したり、今回紹介したラベルリストに表示するラベルの変更をしたりするなどして、ラベルを分かりやすく整理することも、Gmailの使い勝手を向上させる上では重要といえるのではないでしょうか。