6月1日、2日の2日間、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(ポケモンSV)』のダブルバトルで勝負するゲーム部門・カードゲーム部門・『Pokémon GO(ポケモンGO)』部門・『Pokémon UNITE(ポケモンユナイト)』部門の4部門それぞれの日本一を決める大会「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2024(PJCS2024)」がパシフィコ横浜で開催されました。2日目に現地の取材をしてきたので、その様子をレポートします。
「PJCS2024」は、ポケモンの世界大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス(WCS)」の国内予選大会となっており、各部門の上位入賞者は、今年の8月にハワイのホノルルで開催される「WCS2024」への出場権が得られます。さらに、トップ2~4の好成績を残した選手、チームには招待出場権が与えられます。
「PJCS2024」では、いくつかカテゴリが用意されている部門もあり、それぞれで優勝者を決定します。ゲーム部門とカードゲーム部門は2012年以降生まれのジュニアカテゴリ(リーグ)、2008年から2011年生まれのシニアカテゴリ(リーグ)、2007年以前生まれのマスターカテゴリ(リーグ)、『ポケモンGO』部門はオープンカテゴリ(満13以上)のみで、『ポケモンユナイト』はオープンカテゴリ(満16歳以上)が用意されています。
昨年、パシフィコ横浜で開催された「WCS2023」は世界大会ということもあり、みなとみらい地区全体が『ポケモン』一色になる一大イベントでした。おそらく、ゲームイベント以外でもこれに匹敵するイベントはなかなか見当たらないのではないかと思われるくらいの規模でした。
今年は、日本予選のため、イベント的にはパシフィコ横浜の会場のみでの展開でしたが、それでもかなり大規模なイベントです。ゲーム部門や『ポケモンGO』部門、『ポケモンユナイト』部門はオンラインなどの予選を勝ち抜いたチームや選手の参加ですが、カードゲーム部門はDay1とDay2に予選を行ったので、大勢の参加者が訪れていました。
会場は、パシフィコ横浜の展示ホールB・C・Dを使用。「WCS2023」のときはこれにAを加えた全ホールを使用していたので、やや狭めです。とはいっても、かなりの広さで予選から本戦まで4タイトルの大会が同時進行したほか、サイドイベントも開催されていました。
メインエントランスに入ると、アプローチエリアがあり、ポケモンのシルエットと足跡がデザインされていました。しかも、シルエットに近づくとそのポケモンの鳴き声などが聞こえる手の込んだ仕様です。
アプローチエリアを過ぎると、いきなりメインステージが正面に現れます。八角形のステージを取り囲むように観覧席が用意されており、4つのタイトルが同時に進行できるようになっています。席は自由なので、好きなタイトルの試合を観たり、気になるカテゴリの様子を見に行ったりと、自由に動けます。また、各ステージの前には実況席が設置されているので、より臨場感のある試合を体感することができました。
メインステージの脇には、『ポケモンユナイト』以外の3タイトルのサブステージが用意されていましたが、Day2では勝ち残った選手の数が少なくなっており、あまり使われていない様子でした。
その並びには物販コーナー。混雑を避けるため、整理券を配布し、時間ごとに入れるようになっていたようです。また、思った以上に購入希望者が多く、潤沢と思われたグッズにはDay1で売り切れるものもありました。特に公式大会グッズの多くはDay2の午前中には売り切れていました。
ここから奥は、フリー対戦のサイドイベントエリア。Day1は、それぞれのタイトルの予選会場として使われていましたが、Day2では参加自由のフリー対戦会場として賑わっていました。
特にカードゲームエリアは絶えず満席状態です。対戦エリアを用意しているカードゲームショップがありますが、やはり対面でしかプレイできないカードゲームは、こういったイベントが腕を競う大きなチャンスになります。いろんな人が対戦を楽しんでいました。
フリー対戦は基本的にカテゴリがないので、子供から大人、シニア層まで入り交じって対戦をします。「年齢差30~40歳くらいあるのでは?」と思われる組み合わせも散見され、カードゲームをプレイしている年齢層に広さを改めて痛感しました。
さて、大会は滞りなく、終了し、各部門、各カテゴリから優勝者やWCS2024に出場権を得たチームが確定しました。結果は以下のとおりです。
【ポケモンユナイト部門】
優勝:チャンピオンロード(招待出場権)
準優勝:かびちゃんず(招待出場権)
3位:REJECT JSV(出場権)
【ゲーム部門】
・ジュニアカテゴリ
優勝:フクエ ユウダイ選手(招待出場権+Round1 Bye)
準優勝:ウエズ ヒデオ選手(招待出場権+Round1 Bye)
3位:シマヌキ タツオミ選手/イナイ シミコト選手(招待出場権+Round1 Bye)
・シニアカテゴリ
優勝:イマナカ ソウイチロウ選手(招待出場権+Round1 Bye)
準優勝:ミヤモト コウサク選手(招待出場権+Round1 Bye)
3位:ウエノ レイ選手/ハヤシ コウタロウ選手(招待出場権+Round1 Bye)
・マスターカテゴリ
優勝:ハラ ヒュウマ選手(招待出場権+Round1 Bye)
準優勝:エンドウ クワム選手(招待出場権+Round1 Bye)
3位:オオスミ ナオヤ選手/タオカ マサヒロ選手(招待出場権+Round1 Bye)
※Round1 Bye:第1ラウンドが不戦勝になります。
※各カテゴリTOP64には出場権が、TOP8には出場権+Round1 Byeが与えられます。
【カードゲーム部門】
・ジュニアリーグ
優勝:ハマアキ シオン選手(招待出場権+Round1 Bye)
準優勝:マツダイラ コウタロウ選手(招待出場権+Round1 Bye)
3位:ウザキ コウセイ選手/ワダ ナオト選手(招待出場権+Round1 Bye)
・シニアリーグ
優勝:イトウ タイセイ選手(招待出場権+Round1 Bye)
準優勝:タカバヤシ タカヒロ選手(招待出場権+Round1 Bye)
3位:ハセガワ ミナキ選手/ミウラ セイジ選手(招待出場権+Round1 Bye)
・マスターリーグ
優勝:コビヤマ ヒカル選手(招待出場権+Round1 Bye)
準優勝:マキノ ユウスケ選手(招待出場権+Round1 Bye)
3位:キクチ シュウマ選手/クラシマ リョウヤ選手(招待出場権+Round1 Bye)
※各カテゴリTOP32には出場権が、TOP8には出場権+Round1 Byeが与えられます。
【ポケモンGO部門】
優勝:カイセ サトル選手(招待出場権)
準優勝:マツダ アユム選手(招待出場権)
3位:ササキ ネオ選手/モリタ ケイト選手(出場権)
※各カテゴリTOP16には出場権が与えられます。
昨年のWCSでは、ゲーム部門のすべてのカテゴリで日本人選手が優勝し、『ポケモンユナイト』部門では3位と好成績を残しています。今回、出場権を得た選手の中から、ホノルルで昨年同様の好成績を残す選手が現れる可能性は十分にあります。8月16~18日は配信等でその勇姿を見守っていきましょう。
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