n年前の今日、どんな出来事があったか覚えていますか?本コーナーでは、ちょっと懐かしいガジェット関連のトピックを振り返ってお届けします。最新情報の箸休めにでもご笑覧ください。

ソニーは2017年10月7日、同社初の完全ワイヤレスイヤホン(TWS)「WF-1000X」を含むワイヤレスオーディオの新フラッグシップ「1000Xシリーズ」を日本向けに発表しました。

  • 2017年に発売された1000Xシリーズ。左から、WI-1000X、WH-1000XM2、WF-1000X

    2017年に発売された1000Xシリーズ。左から、WI-1000X、WH-1000XM2、WF-1000X

1000Xシリーズは、ノイズキャンセリング性能と高音質を追求したワイヤレスイヤホン・ヘッドホンのフラッグシップ製品群で、ヘッドホンの「WH-1000XM2」、TWSの「WF-1000X」、ネックバンド型イヤホンの「WI-1000X」という3つのスタイルを用意。同年8月末にドイツで開催されたIFA 2017でお披露目され、9月5日に国内発表、10月7日に発売という流れでした。

ちなみに、第一世代なのにヘッドホンだけ「M2」となっていることからもわかる通り、1000Xという名前はシリーズ化以前からすでに人気となっていたワイヤレスヘッドホン「MDR-1000X」に由来します。

  • WF-1000X

    WF-1000X

3タイプのなかでも、当時の注目度が高かったのはやはりWF-1000X。前年(2016年)に初代AirPodsが登場してから完全ワイヤレスへの流れが加速しており、ついにソニーも進出ということで期待度の高い製品でした。第一世代では接続性などに不満の声も聞かれましたが、その後も代を重ねるごとに完成度を高めていき、今ではすっかりノイズキャンセリング対応の高級ワイヤレスイヤホンとしては盤石の地位を築いています。

執筆時点でのシリーズ最新機種は「WF-1000XM5」(2023年9月1日発売)。こちらはLDACコーデックによるハイレゾワイヤレス伝送やアップスケーリング機能「DSEE Extreme」などは踏襲しつつ、8.4mm径に大型化された新型ドライバー「ダイナミックドライバーX」を搭載し、ノイズキャンセリング性能や通話品質を改善。さらに、より多くの人が快適に装着できるよう小型化まで果たしました。

  • WF-1000XM5

    WF-1000XM5