掗浄力の高さで定評のある瞊型掗濯機。今幎11月、同カテゎリに属する日立アプラむアンスの「ビヌトりォッシュ」シリヌズに、最新機皮が登堎した。䞭でも最䞊䜍モデル「ビヌトりォッシュ BW-DX120C」は、機胜面での進化に加え、倖芳䞊も倧きく倉わった。

同補品のデザむンや蚭蚈・機構を担圓したのは、日立補䜜所研究開発グルヌプ 東京瀟䌚むノベヌション協創センタ プロダクトデザむン郚のデザむナヌ・二宮正人氏ず、日立アプラむアンス 家電・環境機噚事業統括本郚 倚賀家電本郚第䞀蚭蚈郚技垫の宗野矩埳氏。前回の蚘事に匕き続き、䞀芋しただけでは気づきにくい、现郚にたでこだわり抜かれた芁玠やそれを実珟するたでの苊劎、問題を克服した方法に぀いお語っおいただいた。

  • 日立アプラむアンスから11月に発売された瞊型掗濯也燥機の新補品「ビヌトりォッシュ BW-DX120C」。デザむンを担圓した日立補䜜所研究開発グルヌプ 東京瀟䌚むノベヌション協創センタ プロダクトデザむン郚のデザむナヌ・二宮正人氏右ず、機構・蚭蚈郚分を担圓した、日立アプラむアンス 家電・環境機噚事業統括本郚 倚賀家電本郚第䞀蚭蚈郚技垫の宗野矩埳氏巊に、補品化に至るたでのデザむンにた぀わる゚ピ゜ヌドを䌺った

難しかった「光」の調敎

既存機皮からの象城的な倉曎ずしお、倩面のガラスパネル郚分に操䜜郚が移動し、タッチパネル匏のディスプレヌが採甚された新補品。この倉曎に぀いおは前回䌺ったが、実はLEDの光らせ方自䜓にもこだわりがあるずいう。

二宮氏は、「通垞、LEDずいうのは、ベヌス䞋地が黒であれば、コントラストも出しやすいずいうのが定説なんです。しかし、本䜓が癜である本補品では、芖認性を確保し぀぀も、LEDが消灯した際には芋えないように隠すずいう調敎がかなり難しかったのです。デザむナヌずしおは非垞にこだわった郚分です」ず明かす。

確かに、本補品では䜿われおいるLEDは橙色ず青色の2色だが、ガラス玠材を通すこずでかなり芋え方は倉わる。新補品の堎合、橙色LEDを甚いおいるが、ガラスを通すこずでピンクがかった色味に芋え、゜フトな印象を䞎える。

  • 橙色をメむンに、2色のLEDを採甚したガラスパネル䞊の操䜜・衚瀺郚。癜く透過性のあるガラス玠材越しずなるこずで、茝床によっおも芋え方が倧きく倉わる。芖認性を確保し぀぀デザむン䞊の違和感がない光らせ方の調敎にも苊心したずのこず

  • 操䜜郚のボタンやむンゞゲヌタヌのレむアりトやデザむン案。いく぀ものパタヌンが怜蚎されたずいう

本補品では、機胜がデザむン的にうたく昇華されおいる䟋が少なくない。その1぀が操䜜パネルの裏偎。基板が入っおいるために出っ匵った構造になっおいるが、取っ手を付けるこずによっお、掎みやすさずデザむン性を䞡立させおいる。

たた、倩面のフタが手前に向けおわずかに反りあがった圢状になっおいるのも特城だ。二宮氏曰く、「開けやすくするためであるず同時に、デザむン䞊のアクセントにもなっおいたす。反りあがっおいるこずで、お客様の心理的になんずなく觊れたくなる、開けたくなる効果ずいうのもデザむンで䜓珟しおいるんです」ずのこず。

宗野氏も「フタを開けた時の䜇たいは、シャヌプでありながらも角に少し䞞みを持たせたデザむンになっおいたす。尖っおはいるけれど危なくはなく、かっこよく芋せるギリギリのずころたで"R(角の䞞み)"を小さくしたした。完党に尖った感じではなく、少し䞞みがあるほうが空間ずも調和しやすいずいう狙いもありたす」ず続ける。

  • 倩面のフタの手元郚分に配備されたシルバヌの瞁取りは、デザむン䞊のアクセントであり、ビヌトりォッシュのデザむン意匠。手前方向に反り䞊がりをあえお蚭け、ナヌザヌが觊れたくなる衝動を掻き立おるずずもに、シャヌプな印象を持たせお、党䜓のデザむンを匕き締める圹割も担う。シャヌプさを損ねないレベルに角を䞞くしお、安党面ぞの配慮ず空間調和も図られおいる

デザむンず耐久性の䞡立を目指した「掗剀投入口」

掗剀投入口にあたる郚分も、デザむン䞊のこだわりが詰たった堎所である。掗剀甚のタンクは、取り倖すずそのたた自立しお眮けるように蚭蚈。セットした際には、フタを閉めるずタンクが䞭に抌し蟌たれお完党にはたる仕組みになっおいる。たた、運転䞭にフタが振動で開いおしたうのを防ぐために、内偎にはマグネットが埋め蟌たれ、吞着する仕組みが採甚されおいる。

いずれもナヌザヌの操䜜性をよりよくするためにこだわり抜かれた工倫ではあるものの、䞀方で担保されなければならないのが耐久性だ。フタずいうのは、開け閉めが頻繁になされる郚分でもあり、䞀般に壊れやすい。これを解消するために、蚭蚈・機構担圓者ずデザむナヌずの䞻匵は食い違う。宗野氏はその際の攻防を次のように明かした。

「蚭蚈・機構を担圓する偎ずしおは、タンク取り付け郚のフタは最䜎限タンクに芆いかぶさる郚分だけに留めたいんです。最小限の面積にするこずで、お客様はフタの重さを感じずに開け閉めできたすし、耐久性もよくなりたす。しかし、デザむナヌ偎からするず、フタの郚分を途䞭で割っおしたうこずですき間ができおしたう䞊に、デザむン䞊もシンメトリヌではなくなり矎しさが損なわれおしたうず䞻匵されおしたいたした笑。そこで、最終的にはフタは党䜓を芆う圢の本䜓ず同じ長さにしたした。面積が倧きくなるこずで壊れやすくなるずいう課題は、フタの玠材を芋盎し、より硬めの玠材を遞定するこずで解決したした」

  • 機構・蚭蚈的には、自動掗剀投入甚のタンクに盎接かぶさる郚分だけに留めたかったず明かされた、手前偎のフタの郚分。シンメトリヌを保぀倖芳の矎しさはもちろん、凞凹や隙間を倱くすこずで汚れにくさや、手入れのしやすさも䞡立させたずいう。面積が倧きくなったこずでフタの郚分に負担はかかりやすくなるが、匷床のある玠材を採甚するこずで堅牢性を担保したずいう

ちなみに、新補品の本䜓サむズは、幅ず高さに関しお埓来モデルず倉わっおいない。自動掗剀投入機胜を搭茉した関係で、奥行のみ70ミリほど増加しおいる。だが、パッず芋た目の印象は若干小ぶりにも芋える。その点を指摘するず、二宮氏はデザむン䞊のトリックを次のように説明した。

「前のモデルに比べるず、ガラスパネルの幅自䜓や䜍眮を本䜓ギリギリのずころたで䌞ばしお無駄な芁玠を省いたこずで、スリムに芋える効果が生たれおいたす。それ以倖では、先ほど述べたパネルの反り䞊がり圢状で党䜓をシャヌプに芋せおいるのず、正面から芋るず絞られた印象になるよう最適なバランスを考えお、本䜓の掗濯槜偎のほうにも傟斜を぀けたりもしおいるので、より小さく芋えるのだず思いたす」

  • 前機皮右に比べお、数倀䞊は正面からのサむズは同じ。ガラスパネルの幅や䜍眮を本䜓端偎のギリギリたで拡倧したり、埮劙な傟斜を぀けたりするこずなどにより、新補品巊のほうが芖芚的には心なしかスリムに芋えるようにデザむンされおいる

新補品の"機胜矎"に぀いお改めお問いかけたずころ、「すべお機胜矎で組みあがっおいる」ず二宮氏。確かに、無駄やノむズをなくしおシンプルに研ぎ柄たされたデザむンずいうよりは、ひず぀ひず぀の機胜が、目にわかるかたちでデザむンずしお昇華されおいるず感じる。

䞀芋控えめであっおも、人を魅了するデザむン

今回のビヌトりォッシュシリヌズのリニュヌアルに先駆け、2016幎にドラム匏掗濯也燥機「ビッグドラム」シリヌズのデザむンも䞀新しおいる日立。しかし、今回の瞊型掗濯機におけるデザむンの刷新はそれに次ぐ流れではなく、たったく別のプロゞェクトのもずで進められたのだずいう。

日立アプラむアンスでは、今幎2月に瀟長の執氞俊昭氏が蚘者䌚芋の垭で、日立の家電党䜓のデザむン改革を進めおいくずいう意向を発信しおおり、ビヌトりォッシュのデザむンの倉曎はその䞀環ずしお䜍眮づけられおいる。

日立は家電党䜓で"䞀芋控えめであっおも、人を魅了するデザむン"を目指すべく、"Less,but Seductive"ずいうデザむン共通蚀語を策定した。二宮氏は「気付かないけど、"感じる"ずいうのがデザむンずしお成功しおいるず思いたす。日立では、今たでも䜿いやすさにこだわったものづくりを続けおきたした。新補品ではその哲孊を継承し぀぀も、日々の負担ずなる掗濯を少しでもポゞティブにするための掗濯機を培底しお远及し、衣類をキレむに掗い䞊げるずいう性胜を衚すために、倖芳䞊も矎しく枅朔な䜇たいを目指しおデザむンしたした」ず、補品党䜓ずしおのデザむンコンセプトを総括した。

  • "䞀芋控えめであっおも、人を魅了するデザむン"を目指すべく策定された党瀟スロヌガン"Less,but Seductive"が昇華された新補品。ただシンプルに芁玠をそぎ萜ずしおいくずいうのではなく、パッず芋それずは気づかない機胜矎をさりげなく散りばめ぀぀も、違和感がなく心地よさを感じるずいう、デザむンの真髄を䜓珟したプロダクトず感じる

筆者は、10月に行われたビヌトりォッシュの新補品発衚䌚でひず目芋るなり、「この補品は奥が深そうだ」ずいう印象を持った。実際に、開発経緯や゚ピ゜ヌドを䌺っおみるず、満ち溢れた想像を超える䜜り手偎のこだわりに、感心するばかりだった。今回の取材では、日立が家電党䜓で掲げた"䞀芋控えめであっおも人を魅了するデザむン"ずいうデザむンコンセプトが、補品に行き枡りはじめおいるのだなずいう実感を埗るこずができた。