モバイルバッテリや充電アダプタでお馴染みのAnkerから「Anker Nano トラベルアダプタ (5-in-1, 20W)」が2月3日に発売された。USB-C×2ポート、USB-A×2ポートを装備した多ポート充電器に、通常のACコンセントを1つ備えている。

これならこのアダプタ自身がコンセントをひとつ占有したとしても、結果的に使えるコンセントの数は減らない。

  • Anker Nano トラベルアダプタ (5-in-1, 20W)、価格は3,990円。USB-AとUSB-Cポートを2つずつ確保。加えてACコンセントも1つ備えている

    Anker Nano トラベルアダプタ (5-in-1, 20W)、価格は3,990円。USB-AとUSB-Cポートを2つずつ確保。加えてACコンセントも1つ備えている

USB-Cポートが2つあるがC1とC2で供給できる電力が異なる。C1ポートだけ使った場合は最大20W、C2ポートだけを使った場合は最大15W、両方使う場合も合計が最大15Wとなる点に注意が必要だ。

20Wを超える急速充電に対応したデバイスが増えている昨今、この電力は就寝時に朝までに満充電になればそれでいいといった用途にだけ使うと割り切った方がいい。パソコンなどは30W超でなければ充電を拒まれるものもありそうだ。

3種類のプラグで200以上の国と地域に対応

この製品がトラベルと名乗るのは、旅行などでの短期使用を目的とした製品だからだ。

日本やUSで使えるプラグ(Aタイプ)、イギリスで使えるBFタイプのUKプラグ、C/SEタイプとして知られるEUプラグの3種類が装備され、スライダーを使って任意のプラグを引き出して使える。この3種類で200以上の国に対応しているという。

  • EUタイプのプラグは手で起こす

    EUタイプのプラグは手で起こす

  • UKタイプのプラグは側面のスライダーで引き出す

    UKタイプのプラグは側面のスライダーで引き出す

  • USや日本のタイプのプラグも同様

    USや日本のタイプのプラグも同様

もちろん電圧は日本の100V、イギリスやヨーロッパの230Vに対応するが、変圧器の機能はないので230Vのコンセントに差し込んで、内蔵ACコンセントから100Vを供給できるわけではない。

昨今のガジェット類は100-240V対応のものがほとんどなので、さほど気にする必要はないが、日本で使っている電化製品を外国に持ち出す場合には念のために確認するようにしたい。これはこの製品のようなトラベルアダプタを使わない場合でも同様だ。

電源タップ併用で広がる使い道、ただし消費電力には注意

具体的な利用例としては、この製品と日本のAプラグ用の電源タップを併用し、この製品からタップに電源を供給した上でたこ足配線をするというのがよさそうだ。ただし、100V地域では750Wまで、220V地域では1,380Wまでという本体仕様による制限を超えないように注意しよう。ドライヤーなどの大電力を使う機器はまず無理だ。

  • どのプラグもツライチで収納されている

    どのプラグもツライチで収納されている

海外旅行は慣れていても必ず何かを忘れるのがお約束だが、このコンパクトなアダプタにさまざまな地域、場面での電源利用ができるのだから安心だ。これまでも類似の製品はあったが、かなりコンパクトなのもいい。

重量は実測したら約125gだった(仕様値は約107g)。海外出張などのときには、万が一のときのためにカバンに忍び込ませておけば安心だ。

宿泊先のホテルの部屋などではあまり心配する必要はないが、会議室やカフェなどでちょっと充電したいといったときに、Aプラグが使えなくて詰むということがなくなる。持ち運びは、このサイズ、この重量ならほとんど負担にはならないだろう。

  • スライダーの出っぱりだけがちょっと残念

    スライダーの出っぱりだけがちょっと残念

モバイルバッテリ代わりにも有効な選択肢

事故が多発しているのを受けて、モバイルバッテリの利用がいろいろな場所で制限されつつある。航空機内でのモバイルバッテリ利用は禁止という航空会社も多くなってきた。

だが、充電器を使うことは禁止されていない。この電力でも、つなぎっぱなしならスマホのバッテリを消費せずに一定の利用ができる。つまり、飛行機を降りたときに満充電のスマホを使えるというわけだ。それだけではなく最終目的地のコンセント形状などは把握できていても、乗換や鉄道移動のときに日本のAプラグが使えないといったことはよくある。

もっとも、プラグの変換だけが目的なら、日本のAタイプをUKやEUタイプに変換するためのプラグは今や100均でも調達できる。行き先の状況をしっかりと把握できているのなら、そういうものでもいいが、よくわからないといった場合には、たいていの状況に対応できるようにしておいたほうがいい。