東プレがプレミアムキーボードで知られる「REALFORCE」シリーズを刷新し、R4キーボードとして20種類を一気に発売した。前シリーズのR3キーボードは2021年10月の発売だったので、4年ぶりの刷新となる。

製品価格は36,520円~37,180円だが、すべての製品がBluetooth接続に対応したハイブリッドモデル、そして静音モデルとなっている。

業務用端末に使用されて定評のある静電容量無接点方式独自スイッチと同じ構造の部品を採用することで、高い耐久性と疲れにくいソフトな打鍵感を両立させたハイエンド製品だ。

  • REALFORCE R4キーボード。テンキー付とテンキーなしのモデルがある

    REALFORCE R4キーボード。テンキー付とテンキーなしのモデルがある

「売れ行き好調」こだわり派に響く高級キーボード

キーボードは、人それぞれの好みが大きく異なる周辺機器だし、価格的にもピンキリだ。ノートパソコンならすげ替えるのは難しいし、デスクトップパソコンには最初から同梱されている。普通は別に調達するものとは思われていない。

  • かな印字なしのモデルがほとんど

    かな印字なしのモデルがほとんど

だが、昨今は入力にこだわるユーザーが増えるとともに認知度が向上し、その売れ行きは好調だそうだ。製品の方向性が異なるPFUのHHKBとともに、外付けキーボードの頂点に君臨する製品だといえる。

新シリーズはデザインをスタイリッシュに一新し、基本機能を向上させた製品となっている。デザインの工夫で余白をカットし、かなりフットスペースがコンパクトになっていることに気がつくはずだ。

新シリーズの発売に伴い既存のR3シリーズは生産終了となった。高級キーボードについては先だってPFUが高性能コンパクトキーボードHHKBシリーズの新製品「HHKB Professional Classic Type-S」をPFUダイレクトで販売を開始するなど話題も多い。

近接センサーと省電力化で進化、電池式のメリットも

R4シリーズで興味深いのは近接センサー機能だ。このキーボードは有線でパソコンに接続できるのはもちろん、Bluetoothで最大4台の機器と接続、切り替えて利用することができるハイブリッド接続ができる。

そのため無線接続には単4形乾電池3本が必要(有線接続時はバッテリ不要、USB給電だけでBluetooth運用も可能)で、本体には、それを格納するスペースがある。充電式のリチウムイオンバッテリを内蔵してしまわなかったのにも、こだわりを感じる。

いざ使おうと思ったときに電池切れという事態に、できるだけ遭遇しにくいようにするには徹底した省電力が必要だ。このシリーズは新たに近接センサーを採用し、手を近づけるだけで自動的に再接続する。これによって、待機時の消費電力は大幅にカットされている。

  • 背面に電源スイッチとUSB-Cポート、そして単4電池収納スペースを装備

    背面に電源スイッチとUSB-Cポート、そして単4電池収納スペースを装備

また、マウス機能を搭載したのも大きな特徴だ。

デフォルトではFnキーを押しながら、S、A、D、Wキーなどを押すことでマウスの移動やクリック、右クリックなどの操作ができる。PCゲームで方向キーとして使用されることが多いショートカットだ。

ちょっとした作業にマウスを併用するのがめんどうな場合にも、この機能を使えば容易に操作ができる。

20年使える耐久性、「一生もの」で使える周辺機器

REALFORCEは高級キーボードであり、それだけに製品に対する本当にきめの細かい気配りが感じられる。

手元で使っている製品は20年近く使ってもビクともしない堅牢性でランニングコストは果てしなく低い。少なくとも、数年に一度買い替えるといった類いの周辺機器ではない。

今、この原稿を書いているのもREALFORCEだが、最初に入手した2002年の初代REALFORCEで、まだまだ打鍵感は秀逸だ。四半世紀使ってこれなら十分以上なコストパフォーマンスだといえる。

スマホを利用する機会が増え、物理キーボードを使う機会が減ってきている今、あらゆる文字入力がタッチや音声に移行するように見えて、実際にはそうではないだろうし、こだわりのある文章は入力に使うデバイスが左右するともいえなくもない。

書いていて気持ちがいいのがいちばんだ。電子デバイスで、しかも、これだけ可動部が多いにもかかわらず、これだけ永続的に使える機器もあまりない。中高年層にとってはこれから購入する高級キーボードはたぶん一生ものになるんじゃないだろうか。