日本自動車輸入組合(JAIA)の輸入車試乗会を訪れている安東弘樹さん。量販FF最速のクルマ「メガーヌ R.S. トロフィー」の試乗を終え、次に乗ったのはミニ(MINI)の「クラブマン ジョンクーパーワークス」だ。このクルマにアレが付いていれば、購入を考えたいが……と、安東さんは頭を抱えた。

  • ミニ「クラブマン ジョンクーパーワークス」

    安東弘樹、ミニ「クラブマン ジョンクーパーワークス」に乗る!

使い勝手が良くて速い! 全方位でオススメのクルマ

「クラブマン」はリアに観音開きのドアが付いたワゴンタイプのミニだ。車名に入っている「ジョンクーパーワークス」(John Cooper Works:JCW)という文言は、同じモデルの中で最もハイパフォーマンスなグレードであることを示している。

試乗したクラブマン JCWは、2019年10月にマイナーチェンジを経た新型車だ。2.0Lツインパワーターボエンジンを搭載し、最高出力306ps(225kW)、最大トルク450Nmを発揮する。ボディサイズは全長4,275mm、全幅1,800mm、全高1,470mm。トランスミッションは8速ATで、オプションを含まない車両本体の価格は568万円となっている。

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    「クラブマン JCW」は568万円から

安東さん(以下、安):この広報車はパワーシート(高さや位置を電動で調整できるシート)じゃないんですね。私はシート位置の微調整ができるパワーシートが好きなので、そこは気になってしまいます(電動フロント・シートはオプションで設定可能)。

マイナビニュース編集部(以下、編):メーターや中央のディスプレイが全部、「丸」のモチーフで統一されてますね。

:いいですよね。室内も、しっとりしていて上質です。

  • ミニ「クラブマン ジョンクーパーワークス」

    運転席正面のメーターやインパネ中央のディスプレイなどが丸い枠で囲まれていて、統一感がある(画像はBMWのプレスサイトで取得したもので、左ハンドル仕様となっている。試乗したクルマは右ハンドルだった)

:最近のクルマと比べると、メーターのデジタルな部分が小さいというか、狭いですね。

:そうですね。まあでも、ミニはこれでいいかもしれないですね。中央のディスプレイにナビが表示されてますけど、これは縦長にできなかったのかな? ヘディングアップ(クルマの進行方向が常に上になる表示方法。北が上になる表示方法はノースアップという)だと、横の方の情報が豊富でも、あまり意味がないですよね。進行方向の面積が広い方が助かります。

(走り出しつつ)8速か。ぜいたくですねー! ただ、リアゲートの真ん中にピラーがあると、やはり後方の視界には影響しますね。でも、あそこのピラーをそこまで細くしていないのは、ミニのこだわりなんだろうなー。

JCWだから乗り心地は少し硬いですが、不快ではないです。

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    観音開きが特徴的なリアドア

:このクラブマン JCWはマイナーチェンジした後のモデルですから、306馬力の450Nmですよね?

:おっしゃる通りです。ゼロヒャク加速(停止状態から時速100キロへの加速に要する時間)が4.9秒らしいです。

:私のポルシェ(安東さんの愛車である911 カレラ 4Sの997型)と大して変わんないですね(笑)。スポーツモードをオンにすると、ディスプレイの表示がタコメーターとシフトポジションに変わりました。

:このクルマを買うとしたら、やはりJCWを選びますか?

:用途によりますね。以前、ディーゼルエンジンの「クーパー SD」というグレードで見積もりを取ったことがあります。

:買うことも念頭に置きつつ?

:そうですね。だけど、発売したばかりだったからか店舗になくて試乗ができなかったのと、子供が2人いますので、もう少しスペースが必要ということで、買うのは断念しました。

:クラブマンってそんなに大きくないし、使い勝手も良さそうです。それでいて、JCWにすれば、かなり走りも楽しめる。全方位的にいいクルマって感じですね。

:そうですね、すごくいいクルマだと思います。ただ、乗り心地とか快適性を求める人には、ちょっと硬いかな。結構、じゃじゃ馬感もありますね。

さすがはイギリスのクルマといいますか、ペダルのポジションは完璧ですね。

:イギリスのクルマはもともと右ハンドルだから、という意味ですか?

:はい。ブレーキがシャフトの真ん中のちょっと右にあって、操作しやすいです。

:日本で乗るには大事なポイントですね。

先ほどから、割と高速で箱根ターンパイクのワインディング路を走っていますけど、怖さが少ないというか、安心感がありますね。

:安定してますよね。

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    曲がりくねった山道が続く箱根ターンパイクでも安定した走りを見せた「クラブマン ジョンクーパーワークス」

:JCWを選ぶかどうかは別にしても、クラブマンは万人にオススメできそうなクルマですね。JCWにMTがあって、さらにパワーシートも付けられれば、自分も購入を考えたいなって思うくらいです。何しろトルクは、今乗っているポルシェを上回ってますし。

:ゼロヒャクも迫りますしね。

:そうそう。今のポルシェからクラブマン JCWに乗り換えるとすれば、オプション代と諸経費をコミコミにしても、新型911を購入するのに比べて3分の1くらいの予算に収まりそうなんですよね。

:実際、MTバージョンがあっても良さそうなクルマだと思うんですけど、ないんですか?

:本国だと、どうだろう? 確かなかったと思います。トルクが450Nmと大きいので、MTとの組み合わせは難しいのかもしれませんね。

著者情報:安東弘樹(アンドウ・ヒロキ)

1967年10月8日生まれ。神奈川県出身。2018年3月末にTBSを退社し、フリーアナウンサーとして活躍。これまでに40台以上を乗り継いだ“クルママニア”で、アナウンサーとして初めて日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務める。