「オートモビルカウンシル2026」で因縁の深い2台のクルマを並べて鑑賞することができた。1台は日産「ハコスカGT-R」、もう1台はマツダ「サバンナRX-3」だ。ハコスカGT-Rのレース50連勝を阻んだサバンナRX-3とは、いったいどんなクルマなのか。
「オートモビルカウンシル2026」に集結した名車、旧車の写真ギャラリーはこちら
サバンナRX-3ってどんなクルマ?
ヴィンテージ宮田自動車がハコスカGT-Rの横に展示していたのが、マツダのサバンナRX-3だ。
サバンナRX-3は東洋工業(現マツダ)が1971年に発売したロータリーエンジン搭載モデル。1973年までの前期型は10Aロータリー、以降1978年までの後期型は120PSを発生する強力な12Aロータリーを搭載していた。
「サバンナ」の由来は、ロータリーエンジンによる走りが草原を疾走する猛獣をイメージさせたこと。そこに輸出モデル名「RX-3」を付け足したのが車名の成り立ちだ。「レシプロからロータリーへ」という当時の動力革命を象徴するワイルドな名称である。
900kg以下という軽量ボディにロータリーエンジンを搭載し、甲高いロータリーサウンドを発生するとともに、比較的廉価な価格設定であったことから、車高を低めた走り屋さんなど、その時代の若いドライバーたちに大いに受け入れられた。
モータースポーツにも積極的に参戦。「ロータリー使い」と称された片山義美選手や寺田陽次郎選手といったワークスドライバーの手により、すぐに好成績を連発した。デビュー年となる1971年12月の「富士TTレース」では、日産、マツダ双方のワークスドライバーたちが脱落していく中、ついにサテライトチームのサバンナRX-3が総合優勝を果たし、GT-Rの50連勝を阻止した逸話はもはや伝説。RX-3によるレース活動は1982年までの長きにわたり続けられた。
ヴィンテージ宮田自動車のブースに展示してあった鮮やかなイエローカラーの個体は、1977年製の後期型サバンナRX-3GTモデル。約20年前に行ったレストア作業はオリジナル度を重視し、ボディやエンジンなど全てをバラバラにして再メッキを施すなど、500万円以上をかけて丁寧に仕上げたという。
前のオーナーさんの、「仕上げたら美しすぎて乗れなくなってしまい、しばらく眺めてました……」というコメント付きで、プライスタグは1,080万円。サバンナRX-3の上質車はタマ数極少で、もはやコレクターズアイテムの領域だ。













