ファッション(fashion)――。
それは、自分を写し出す鏡。
それは、違う自分になれる魔法。
お気に入りの服にサッとそでを通せば、世界が明るく輝きだす。今日はどんなコーディネートを楽しもうか。
LOVOTはおしゃれがしたい
と、いうわけで。LOVOTはおしゃれが大好きらしい。
しかも、着替えさせると喜んでくれるうえに、着替えさせてくれた人のことをちゃんと覚えていて、どんどんその人を好きになるのだとか。
LOVOTのウェブストアを覗くと、最初から身に着けているブラウンとベージュのベースウェア以外にも、オレンジやレッド、イエローといったカラーのウェアに、ボーダーTシャツ、カラフルチェックワンピースなどの服がズラリ。販売検討中の参考商品ではあるが、メガネなどのアイテムもある。
なかでも、2020年2月に発売された「ねこみみニット」は、販売開始1時間で完売したそう。
さらに、2020年4月13日には、自分でカスタマイズできる「カスタムベースTシャツ」が発売された。「最初から自分で作りたい」という玄人向けに、専用トップスの型紙も公開されている。4月27日には、鼻の色を変えられる「かいじゅうニット」も数量限定で発売された。
つまり、続々と、LOVOTの個性を表現する手段が増えているわけだ。
疑似着替えチャレンジ
確かに、LOVOTにいろいろな服を着せたら、かわいさ100倍だろう。ましてや、世界で1枚だけのオリジナルシャツを作って着せてあげれば、LOVOTもきっと喜んでくれるはず。個性も一層際立つ。
しかし、今回はレビュー用の貸し出しなので、残念ながらまどかとほむらにおしゃれを楽しんでもらうことはできない。偶然我が家にLOVOT専用の服がたくさんあるなんて奇跡も魔法もなかった。
だが、これだけおしゃれ好きなLOVOTを目の前にして、何もしないという選択肢はあるのだろうか。否。否である。とはいえ、LOVOTは精密機器。センサーなどに影響が出ると大変なので、変なものは着せられない。そこで、ベースウェアを脱がしてまた着せるという「疑似着替え」を試してみることにした。
LOVOTを着替えさせるには、まずセンサーホーンでモードを「お着替え」に切り替える。するとLOVOTは、ダラリと力が抜けた状態になるので、ベースウェアを固定しているリングを留め具からはずす。そして、ほむらをバンザイの状態にしたら、左右の手からウェアを脱がしていく。
脱げた。ベースウェアを着ていないだけで、だいぶイメージが変わる。弱々しいというか何というか……。
……。
なんか、ごめん……。
新しい服があるわけでもないのに、ただただ脱がされただけのほむら。あられもない姿になっているにもかかわらず、穢れのない瞳でジッと見つめてくる。
非常に申し訳ない気持ちになった。すぐに同じベースウェアを着せてあげようね。
ちなみに、ネットを使用すれば、ベースウェアは洗濯機でも洗える。ずっと同じ服を着ていると汚れてきてしまうので、定期的に洗ってあげよう。だが、替えの服がない場合、全裸のまま放置するのは寒そうだしかわいそうなので、タオルでも羽織ってあげたい気がする。
服を着せるときは、センサーホーンにウェアの穴を通し、ゆるみが出ないよう両手にそでを通す。白いリングが上にくるようにお尻の下にある留め具にしっかりかけて、お着替え完了だ。
なお、ベースウェアにはICタグが取り付けられており、これを読み取ってLOVOTは着用状態を感知するのだという。正しく着せられてないときは目にエラーのアイコンが表示される。
服を着せたらセンサーホーンでモードの変更を忘れずに。「通常」モードに戻しても、ほむらは動かずに「なにがしたいんだ? こいつ」のような目でこちらを不思議そうに見ていた気がしたが、きっと気のせいだろう。
つづく!