Discordは2月9日(米国時間)、10代ユーザーの安全性を高める「Teen-by-Default(ティーン・バイ・デフォルト)」設定をデフォルトとする変更を、全世界に展開すると発表した。2025年に英国とオーストラリアで先行導入しており、その成功を踏まえ、「世界中で一貫した年齢に適した保護を提供する」としている。
この更新により、3月初旬から段階的に、すべての新規・既存ユーザーに対して、10代の安全確保を優先した設定が標準適用される。センシティブなコンテンツへのアクセスや特定の機能の利用は「年齢保証(age assurance)」プロセスの対象となり、年齢確認が求められる場合がある。
Teen-by-Defaultでは、13〜17歳の利用者を想定した以下の制限が初期状態で適用され、解除には成人として認められる必要がある。
- コンテンツフィルター:センシティブな画像や動画には自動的にぼかしが適用される。
- 年齢制限スペース:年齢制限のあるチャンネル、サーバー、アプリコマンドへのアクセスが制限される。
- メッセージ受信制限:面識のない相手からのダイレクトメッセージ(DM)は、自動的に専用の受信箱に振り分けられる。
- ステージ:ライブトーク機能「ステージ」チャンネルでは発言できない。
このほか、面識のない可能性があるユーザーからフレンド申請を受け取った際には、注意を促す警告プロンプトが表示される。
年齢確認プロセスでは、ユーザーは自撮り動画による年齢推定、または提携ベンダーによる身分証明書確認のいずれかを選択できる。自撮り動画は端末内で分析され、データが端末外に送信されることはない。提出された身分証明書の情報は、年齢確認後速やかに削除されるという。多くの場合は一度の手続きで年齢確認が完了するが、判定が難しい場合には複数の方法を求められることがある。年齢推定に誤りがあった場合は、設定画面から再手続きを申請できる。
未成年ユーザーの安全確保の重要性が高まる一方で、身分証明書の提出に不安を抱く利用者も少なくない。Discordは、年齢確認の要求頻度を抑えるため、行動パターンやバックグラウンドなどから年齢を推定するシステムの導入も計画している。
Discordはあわせて、10代ユーザーの意見をサービス運営に反映させる取り組みとして、「Discord ティーン評議会(Teen Council)」の設立も発表した。13〜17歳の若者10〜12名を選抜し、機能開発やポリシー策定に当事者の視点を取り入れる。募集は2026年5月1日まで受け付ける。
