米ラスベガスで開幕した世界最大のテック見本市CES 2026で、台湾ASUSが2画面ノートPC「Zenbook DUO」の新型を出展し注目を集めている。あわせてIntelが新たな主力プロセッサ、Panther LakeことCore Ultra Series 3を発表しているが、この発表の会場内でも紹介され、話題となっていたPCだ。電力を抑えつつ高い性能を出しやすいPanther Lakeを搭載することで、新型Zenbook DUOは2画面の特殊な仕様を使いやすい薄型ボディで実現していた。

  • 新型「Zenbook DUO」。2画面となると、やはり普通ではない用途のPCではないかという印象もあったが、Panther Lake採用もあってあらゆる面が進化し、(財布が許すなら)多くの人にとっても本当に使うために検討すべきPCになったと思う

    新型「Zenbook DUO」。2画面となると、やはり普通ではない用途のPCではないかという印象もあったが、Panther Lake採用もあってあらゆる面が進化し、(財布が許すなら)多くの人にとっても本当に使うために検討すべきPCになったと思う

  • 特にスリムさが際立っている。薄さに振ったARM系タブレット並に見えるほどだが、中身はPanther Lakeベースの高性能Windows PCだ

  • これはIntelのPanther Lake発表会場に設置されていたショウケースの様子。数あるPanther Lake搭載PCの中でも新型Zenbook DUOは目立っていた

    これはIntelのPanther Lake発表会場に設置されていたショウケースの様子。数あるPanther Lake搭載PCの中でも新型Zenbook DUOは目立っていた

最大の特徴は折り畳みヒンジで連結された2枚の14インチディスプレイ。キーボードとあわせて3枚の板を折り重ねたようなかっこうのPCになるが、収納時は通常のモバイルノートPCにしか見えず、天板を開けば一見普通のラップトップ型だ。キーボード部分の板は脱着が可能で、連結2画面の部分は置き方次第で上下画面や左右見開き画面などにでき、これまでにない広い作業領域を実現できる。

この特徴は従来機、2025年モデルのZenbook DUOでも同様だが、新型Zenbook DUOはPanther Lakeの省電力性も活かし、内部構造から設計を刷新。従来機よりも処理能力やバッテリー持続時間を伸ばしながら、かなり薄くスリムになっている。なおバッテリー持続時間は18時間以上と大幅に改善。スリムになった分フットプリントは5%ほど削減され(収納時W31.01×D20.86×H1.96~2.34cm)、重量も軽い(1.65kg、キーボード除くと1.35kg)。

  • 2025年モデルのZenbook DUO(Core Ultra Series 2モデル)と並べてみた。右側が今回の新型Zenbook DUO。画面サイズは同じだがヒンジ改良や狭額縁化で小さく見える

    2025年モデルのZenbook DUO(Core Ultra Series 2モデル)と並べてみた。右側が今回の新型Zenbook DUO。画面サイズは同じだがヒンジ改良や狭額縁化で小さく見える

  • ヒンジの改良で最もわかりやすいのが、段差が無くなったところ。内側にキーボードの板を挟み込む必要があるので、仕方ない仕様だったのかと思いきや、フラットに開くヒンジが実現していた

  • 開くと段差の無いヒンジなのに、畳むとちゃんと隙間なくキーボードを挟み込める

  • こちらは従来機のヒンジ。段差がある。この段差が無くなっただけで見た目の印象がだいぶ違ってくる

  • 従来機と並べてみた。右が新型Zenbook DUO

    従来機と並べてみた。右が新型Zenbook DUO

  • 角度を変えて従来機と比較。手前が新型Zenbook DUO

    角度を変えて従来機と比較。手前が新型Zenbook DUO

  • スケルトン状態の新型Zenbook DUO

    スケルトン状態の新型Zenbook DUO

  • 画面下側のアップ。Panther Lakeのメイン基板やバッテリーがあり、内部のここだけ見ると普通のノートPCと変わらない。冷却ファンはそれなりに強化されているようだ

    画面下側のアップ。Panther Lakeのメイン基板やバッテリーがあり、内部のここだけ見ると普通のノートPCと変わらない。冷却ファンはそれなりに強化されているようだ

  • 画面の上側アップ。ヒンジは耐荷重15kg、4万回以上の開閉にも耐えると記載。バッテリが画面下側(通常の底面側)だけではなく、こちら側にもあるのも面白いし、合計するとかなり大容量

    画面の上側アップ。ヒンジは耐荷重15kg、4万回以上の開閉にも耐えると記載。バッテリが画面下側(通常の底面側)だけではなく、こちら側にもあるのも面白いし、合計するとかなり大容量

  • ヒンジは耐荷重15kgとのことだったが、実際に鉄球の乗せて頑強であることをアピールしていた。ちなみに、ヒンジに限らず堅牢さは新型Zenbook DUOのアピールポイントなようで、同機のボディ素材には「セラルミナム」というセラミック材の特殊合金が使われており、耐摩耗・耐衝撃性は特に高いそうだ

    ヒンジは耐荷重15kgとのことだったが、実際に鉄球の乗せて頑強であることをアピールしていた。ちなみに、ヒンジに限らず堅牢さは新型Zenbook DUOのアピールポイントなようで、同機のボディ素材には「セラルミナム」というセラミック材の特殊合金が使われており、耐摩耗・耐衝撃性は特に高いそうだ

展示機ではPanther Lakeの最上位、5.1GHz駆動で16コア、GPUにArc B390を内蔵するCore Ultra X9 388Hを搭載していた。ほか、メモリは32GB容量のLPDDR5Xで、ストレージは2TB容量のPCIe 4.0 SSD。画面のスペックは2枚とも3K(2880×1800)の14インチOLEDで、応答速度は0.2ms、リフレッシュレートは144Hz、タッチスクリーンでスタイラスペンにも対応、ソフトウェアキーボードを出して物理キーボード部分を使わず画面部分のみで運用することもできる。

  • ここからは2画面の使用例などを。まずは天板を開いただけ、キーボードを装着したままのラップトップ風

    ここからは2画面の使用例などを。まずは天板を開いただけ、キーボードを装着したままのラップトップ風

  • マグネット着脱式のキーボードは、言ってしまえば単にBluethooth接続の無線キーボードであり、いわゆる"PC本体"は2枚の連結画面の方に収められている

  • 画面を上下ではなく、左右に見開きにするのも使い出がありそうだ。一般的にデュアルディスプレイと言えばむしろこちらかもしれない。資料を開きながら作業したり、左右に幅のあるデータを扱う際に重宝する

製品展開はグローバルでは今年の第1四半期~第2四半期にかけて順次開始する。日本向けでも発売の予定があり、ASUSの担当者は1月中旬以降に日本で製品発表会をやりたいと話していた。新型の型番はZenbook DUO「UX8407AA」となる。価格は未定だが、担当者によると「前モデルのZenbook DUOよりは高くなる」とのことなので、30万円は超えてきそうだ。ただ昨今、半導体の異常な価格高騰が急速に進んでおり、これは今年のPC価格全般に当てはまることだが、正直、価格はまるで読めない。