システムに侵入された、攻撃を受けたという事件が毎日のように報道されていますが、iPhoneユーザも他人事ではありません。もしもiOSに致命的な欠陥/セキュリティホールがあり、そこを突く形で攻撃を受けたら、深刻な被害を受ける可能性があったら、急いで対応しなければなりません。

しかし、対応といってもエンドユーザができることはひとつ。セキュリティホールを埋めるべく、可能な限り速やかにシステムソフトウェアを更新することです。セキュリティホールの存在が確認されてから対策用ソフト(セキュリティアップデート)が公開されるまでのタイムラグは、Appleに頑張ってもらうしかありませんが、更新作業はエンドユーザの手にかかっています。

iOS 26.1で導入された「バックグラウンドセキュリティ改善」は、セキュリティアップデートが公開されてからユーザが更新を行うまでの時間を大幅に短縮させる機能です。従来はセキュリティアップデート公開の通知を受けてからダウンロード、適用(インストール)、その後システムを再起動という手続きが必要でしたが、バックグラウンドセキュリティ改善を有効にしておくと、それらの処理が静粛かつ迅速に実行されるようになります。以降はセキュリティアップデート公開の通知を気にすることも、システム再起動の必要もなくなります。

バックグラウンドセキュリティ改善は、iOS 26.1以降が動作するiPhoneで「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「バックグラウンドセキュリティ改善」画面で「自動インストール」スイッチをオンにしているとき動作します。小規模なセキュリティアップデートに限られますが、わずかこれだけでiPhoneの安全性が向上しますよ。

  • 「バックグラウンドセキュリティ改善」を有効にするには

    「バックグラウンドセキュリティ改善」を有効にするには