健康に気を使っているのに、なかなか腸の不調が治らない……。それ、「やってはいけない腸活」をやってしまっている可能性が高いです。この記事では、累計2万件の「日本人の腸内解析・栄養解析データ」からわかった腸の新常識、そして本当にやるべき食事術・生活術を解説した『やってはいけない腸活』(著者:太田華代,監修:手島麻登里/三笠書房)から一部を抜粋して紹介します。
今回のテーマは『「歯磨き」は起床後すぐに―「口腔内細菌」をすばやく取り除く―』。
「歯磨き」は起床後すぐに
先日、仕事関係の人たちと泊まりがけの出張に行ったときのこと。私が朝起きてすぐに歯磨きをしていると、同室の女性から「今、磨くの?」と少々、驚かれました。どうも、多くの人たちが、朝の歯磨きは食後にするようなのです。
私のほうこそ驚いたのですが、彼女いわく、食後に歯磨きをする理由は大きく2つあって、「食事前に歯磨きして、口の中にミント味が残った状態でものを食べるのが嫌」「食後に磨いたほうが、虫歯や口臭を防げる」とのことでした。
たしかに、彼女が言うこともうなずけます。
しかしながら、歯磨きは目覚めた直後に即行なうのが正解です。
なぜなら、睡眠中は口腔内細菌が増殖しやすく、起床後は就寝前の数十倍にまで菌が増えているからです。その状態で水を飲んだり、ご飯を食べたりしたら、大量の口腔内細菌が飲み込まれていくことになります。
これが昼食や夕食であれば、「食後の歯磨き」で大丈夫です。日中は人と会話を交わしたり、お茶を飲んだりしているので、口腔内細菌がそれほど増殖しません。
問題は、口を動かすことなく寝ている数時間です。
きちんと口を閉じて寝ていれば、まさに菌が増殖するのに最適な密閉空間が作られます。口を開けて寝ていれば、それはそれで乾燥して菌が増えます。寝ている間というのは、どうやっても口腔内細菌が増えてしまうのです。
近年の研究では、口腔内細菌が腸内に届くことでいろいろな悪さをすることが明らかになっています。腸内細菌のバランスが崩れるのはもちろんのこと、小腸から血液中に口腔内細菌が吸収され、体中を巡ってさまざまな病気のリスクを高めることもわかってきました。口腔内細菌は口腔内に留まっているうちに退治して、出て行ってもらう必要があるのです。
だから、とにかく起床後はまず歯磨き。朝食を摂る前に歯磨き。それが無理であれば、よく口をすすぎましょう。
私自身は、起床後すぐと寝る前の1日2回、丁寧に歯磨きをしています。
また、歯科検診とクリーニングも月に一度受けるようにしています。今では歯医者さんとお話しすることが、毎月の楽しみになっています。
このように口腔内環境を改善することが、腸内環境の改善にもつながるのです。
『やってはいけない腸活』(著者:太田華代,監修:手島麻登里/三笠書房)
健康に気を使っているのに、なかなか腸の不調が治らない……。それ、「やってはいけない腸活」をやってしまっている可能性が高いです。たとえば、日本人と外国人とでは、腸の形状や腸内細菌の種類などがまったく異なります。にもかかわらず、これまでの健康法・腸活法の多くは、「海外のデータ」がもとにされてきました。これでは、日本人に効果がでないのは当たり前です。本書では、累計2万件の「日本人の腸内解析・栄養解析データ」からわかった腸の新常識、そして本当にやるべき食事術・生活術をご紹介します。


