2025年6月から、iPhoneに「マイナンバーカード」を登録できるようになりました。iPhone XS以降/iOS 18.5以降の端末を用意し、マイナポータルアプリで手もとのマイナンバーカードを読み取れば、マイナンバーカードでできることの多くがiPhone単体で可能になります。

その「マイナンバーカードの登録」とは、プラスチックのマイナンバーカード(以下、物理カード)の中にある電子証明書をiPhoneのウォレットアプリに登録することを指します。電子証明書は物理カードと連動するため、物理カードが失効/廃止されたときには自動的に使えなくなり、情報は確実に保護されます。

ただし、2025年9月時点において、iPhoneがマイナンバーカードの完全な代役を果たせるわけではありません。マイナポータルへログインすること、住民票など公的証明書の一部を取得すること、e-Taxのログインとオンライン申請を行うことについては、物理カードとほぼ同等ですが、iPhone単体ではできないことも多く残されています。

たとえば、顔写真付き公的身分証明書としては利用できません。物理カードの破損・紛失に伴う再発行、更新や有効期限満了、暗証番号の設定・変更といった手続きも、iPhone単体では対応できず物理カードが必要になります。

保険証としての利用(マイナ保険証)については、部分的な対応になります。マイナ保険証に対応したカードリーダーが設置されているなど医療機関や薬局次第となるため、利用に際しては事前の確認が必要です。

物理カードと運転免許証が一体化した「マイナ免許証」を兼ねることが検討されるなど、iPhoneのマイナンバーカードとしての役割は増大する傾向にありますが、完全に物理カードの役割を兼ねるようになるまでは時間はかかりそうです。

  • iPhoneにマイナンバーを登録しても、物理カードでなければできない処理はいくつもあります

    iPhoneにマイナンバーを登録しても、物理カードでなければできない処理はいくつもあります