写真アプリの編集モード画面を眺めていると、「露出」や「ブリリアンス」といった調整用ツマミのさらに右奥に、「彩度」と「自然な彩度」というよく似た名前のツマミがあることに気付きます。言われてみれば、わかるようなわからないような...詳しく説明してみましょう。
まず前提として、写真における彩度とは「色の強度・鮮やかさ」です。彩度が高いほど色が強く鮮やかで、派手な色調となります。反対に彩度が低いほどくすんだようなモノクロ写真に近い色調となります。調整次第で自然な感じにも人工的な感じにもできる、写真の補正作業の中でも大切な項目のひとつです。
編集モードの「彩度」と「自然な彩度」ツマミは、どちらも彩度を調整するためのものですが、対象とする範囲に違いがあります。
「彩度」ツマミは、写真に映っているすべての色の鮮やかさを均一に調整するためのものです。すべての色を一律に鮮やかにしたい、その反対にくすんだ雰囲気にしたい、といった目的で使用します。
「自然な彩度」ツマミは、鮮やかさが足りない(または過剰な)色を調整して全体の鮮やかさを整えたいときに利用します。すべての色を一律に調整するのではなく、一部の色を対象にするところが特長です。
両者の使い分けは、「もとから鮮やかな色があるかどうか」を基準にします。「彩度」ツマミで全体を一律に鮮やかにしてしまうと、もとから鮮やかな色は再現できる色域の最大限度に達してしまう(色飽和/色飛び)ことがあります。一方、「自然な彩度」ツマミを使えば、もとから鮮やかな色への影響を抑えつつ、鮮やかさが不足している色を調整できます。
どちらも素材にする写真次第、色合い次第の部分はありますが、2つのツマミの働きを理解しておくと、写真の仕上がり具合が変わってきますよ。
