自宅に固定電話を設置している人はいまだ7割近くもいるのに、その半数以上が1日に1回も電話がかかってこない。そんな状況でも、もし引っ越したとしても多くの人が固定電話は維持したいと考えている――。ナビットが「データ活用なう」で実施したアンケートで、そんな“利用頻度が低いのに固定電話が手放せない人”が多くいることが明らかになった。

ナビットが20代~80代の男女1,000人を対象に、固定電話についてのアンケートを実施した。

固定電話が家にあるかというアンケートでは、「ある」と回答した人が意外にも過半数の68.5%となった。昨今は携帯電話が主流になり、固定電話を設置していない家庭が多いのではないかとみられていたが、保有率は意外なほど高かった。

  • 「ご自宅に固定電話は置いてありますか?」というアンケートに対する回答

しかし、固定電話に電話がかかってくる件数を尋ねたアンケートでは、「0件」が42.6%で一番多かった。固定電話がない人(30.3%)を除けば、固定電話のある人の実に6割以上が「1日に1回もかかってこない」状況であることが分かった。

  • 「ご自宅の固定電話に電話がかかってくるのは1日平均どのくらいですか?」というアンケートに対する回答

そのような利用頻度の低い人が多くを占める状況ながら、引越しした時に固定電話の設置を継続するかというアンケートでは「続ける」が41.4%、「続けない」が28.0%という結果に。固定電話の出番は減っているものの、安心感を重視して保有を続ける人が多いとみられる。

  • 「もし引っ越した場合、固定電話の設置を続けますか?続けませんか?」というアンケートに対する回答

  • 「ご自宅の固定電話は設置してからどのくらいですか?」というアンケートに対する回答