Google Cloudが4月9日から11日(現地時間)にかけて開催する年次イベント「Google Cloud Next 25」の中で、独自プロセッサの最新モデル、第7世代TPUの「Ironwood」を発表した。2025年後半にもGoogle Cloudで利用できるようになる見込みだとしている。

  • Google第7世代TPU「Ironwood」発表 - 最大9,216個の液冷構成、FP8ネイティブ対応へ

AI用のプロセッサとしてGoogleは独自にTPUを開発しており、今回発表された「Ironwood」はこの第7世代にあたる最新モデル。今までのようにリアルタイム情報を提供する「応答型」のAIモデルから洞察と解釈を「積極的に」生成するモデルへの移行が進んだことを受けて、初めて推論に特化するために設計。1ポッドあたり9,216個のチップを用いる最大構成では合計42.5エクサフロップスを実現できるとしており、現在世界最大のスーパーコンピューターであるEl Capitanの24倍もの性能に達するという。

  • FP8の性能が大幅に向上

  • 最大構成における性能比較。HBMEメモリ帯域も拡張

  • 電力効率は前世代比でも2倍へ