iPhoneで大容量ストレージのニーズは高まる一方です。インストールしたアプリが増えれば増えるほど、写真やビデオを撮れば撮るほど内蔵ストレージの余裕がなくなるため、外部ストレージの活用を検討する必要が生じます。
iPhoneで利用できる外部ストレージは、LightningまたはUSB-Cで直接接続するタイプ、または「USBハブ」と呼ばれる中継装置経由で接続するタイプの製品です。記憶装置がハードディスク(HDD)なのかSSDなのかで読み書き速度や価格は変わってきますが、ご質問の「外付けHDD」となると、HDD内蔵の「USB HDD」を選択することになるでしょう。
USB HDDは2.5インチHDDを内蔵したポータブルタイプと、3.5インチHDDを内蔵した通常タイプの2種類に大別できます。前者には接続先のUSBポートから電力供給を受けられる製品があるものの、HDDが回転を開始する直後には大電力を必要とすることが多く、最大4.5W(5V/0.9A)の電源供給が可能になったiPhone 15シリーズ以降でも対応しきれない場合があるため、安定動作には外部電源が必須になります。ACアダプタが付属するUSB HDDであれば、電源ケーブルをつないだ状態でiPhoneと接続しましょう。
外部電源が付属しないUSB HDDを利用する場合は、電力供給可能なセルフパワー型USBハブ経由でiPhoneに接続します。接続先のUSBポートから電力供給を受けるUSBハブ(バスパワー型)は消費電力の小さなUSB機器向きで、消費電力が大きいUSB HDDには適しません。
Lightning搭載のiPhoneも同様に、外部電源対応のLightning-USBハブ経由でUSB HDDを接続します。パソコン用をそのまま使えるUSB-Cハブほど選択肢は多くないものの、Apple MFi認証を受けた製品であれば安心して利用できることでしょう。