Pontaサービスの利用でランクアップ、「Pontaランク」は挑戦する価値はあるか？

2024年12月、共通ポイントの「Ponta」にロイヤリティプログラムの「Pontaランク」が登場しました。ポイントの獲得数などによって会員ランクを決めるランク制は、dポイント、PayPayポイント、楽天ポイントなどでも行われています。ただ、このPontaランクはそれらとはちょっと趣旨が異なります。

他社のランク制がポイント還元率アップを目的とした「ポイ活」であるのに対して、Pontaランクは対象サービスを利用してポイントを貯めるものになります。詳しく説明していきましょう。

共通ポイントの「Ponta」に登場したロイヤリティプログラム「Pontaランク」。対象サービスの利用でランクを上げるとポイントがもらえる内容だ

Pontaのいろいろなサービスを利用してポイ活

ランクは、毎月1日～同月末の期間中に獲得したスコアに基づいて判定されます。レギュラー、シルバー、ゴールド、キングの4段階で、シルバーランク以上になると、ランクに応じてもれなく10～150ポイントがもらえ、抽選で最大200～5,000ポイントがもらえる特典もあります。また、ゴールドランク以上を3カ月連続で達成すると、さらに継続特典として50ポイントがもらえます。

Pontaランクのランクと特典

ランクアップするためのスコアを獲得するには、複数ある条件を達成する必要があります。その条件は「Ponta」アプリを立ち上げてくじを引いたり、動画を見るといった、空き時間で行えるものが多くあります。対象サービスや達成条件は以下を参考にしてください。

Pontaランクの対象サービスとスコア、達成条件。各条件は変更の可能性がある

筆者はこの中で、以下の条件を達成。合計で60スコアになったので、シルバーランクになれました。10ポイントを獲得し、さらに抽選で当たれば200ポイントもらえます。

Pontaアプリを起動する（5スコア）
「PontaPLAY」で対象のゲームをプレイする（10スコア）
「Ponta毎日くじ」を引く（10スコア）
「Ponta毎日動画」を見る（10スコア）
「Pontaリサーチ」でアンケートに答える(10スコア)
「Green Ponta Action」アプリでSDGsアクションを宣言する（10スコア）
JALマイレージバンクとPontaを連携する（5スコア）

Pontaアプリ

Ponta毎日くじは、くじでハッパーを10枚集めるとポイント獲得の抽選に参加できる（左）。Ponta毎日動画は、動画を5本見るとポイントがもらえる（右）

現在の達成状況は、Pontaアプリ上部の王冠マーク、もしくはメニューの「Pontaランクを確認」から調べられます。JALマイレージバンクとPontaは以前に連携していたので、何もせずに条件を達成できていました。気になる人は一度、現在の自分のランクを調べてみてください。

現在のランクや達成状況が分かる（左）。未達成の条件のみを表示することも可能（右）

こんなにいろいろやって10ポイントというと、タイパが悪いように思えるかもしれません。ですが、Ponta毎日動画を5回見ると1ポイント、Pontaリサーチでアンケートに答えると3ポイント（案件によって異なる）など、それぞれのPontaサービスを利用した時にもポイントがもらえます。なので、実際はもっと多くのポイントが獲得できています。

Pontaを通じて興味深いアプリに出会えた

なかでも、Green Ponta Actionアプリを利用するようになったのは、Pontaランクに取り組んだメリットだと思っています。このアプリは「今日することで、未来を変えてゆく」がコンセプトで、日常生活のなかで気軽にSGDsアクションに取り組めます。

スコアが獲得できる「SDGsアクションを宣言する」では「買い物にはマイバッグを持参する」「ごみはリサイクルする」など、さまざまな項目があります。普段も意識している内容でしたが、あえて宣言することで、その日1日はより気を付けることができました。「身近な課題を探してみる」という項目もあり、「自分にできることは何だろう？」と考えるきっかけにもなります。

SDGsクイズに挑戦して知識を深めたり、30年前の最高気温と今日の気温を比較することで温暖化を認識できたりと、SGDsの大切さを自分ごととして感じられました。そうやっていろいろなアクションをすることで、ポイント的な単位の“イイコト”を貯め、ステージUPすることでPontaポイントがもらえます。

Green Ponta Actionアプリ

今日実行するSDGsアクションを宣言する（左）。30年前と今日の気温を比較して温暖化が実感できる（右）

シルバー以上のランクを目指すためには

正直、Pontaランクのシルバーは、毎月少しの手間で達成できます。シルバー以上のゴールドを狙うことも、さほど難しくないでしょう。

例えば、2社のPonta提携店でPontaポイントを使えば20スコアが獲得できます。提携店にはローソン、ケンタッキーフライドチキン、ドトール、ビックカメラ、ライフなど、日常的に利用する店舗が多くあるので、買い物時にPontaポイントを使うことでラクに達成できそうです。

「Pontaボーナスパーク」の対象商品やサービスには「ホットペッパーグルメ」や「じゃらんnet」、「au PAYマーケット」などがあり、いつものようにネット予約してお店や宿を利用したり、買い物したりすることで20スコアが獲得できます。

前月に60スコアを獲得できている筆者としては、同様の条件を達成して追加で40スコアを得られれば100スコアとなり、ゴールドにランクアップできます。

ただ、キングを狙うにはさらに50スコアが必要となり、達成するための条件が厳しくなってきます。例えば、10スコアの「プラリー」アプリは移動した距離や歩数でアプリ内のスコアが貯まるのですが、条件を達成するには1カ月に3万6000スコアを貯めて、Pontaポイント300ポイントと交換する必要があります。

このアプリは移動距離が2kmごと、歩数が500歩ごとにゲージが満タンになってスコアが獲得できます。通常は15スコアで、広告を見ることで70スコア以上になります。より効率良くスコアを獲得するためには、毎回広告を見なければいけないのが面倒。付近のスポットでチェックインすることでもスコアを貯められますが、1日により多くの移動が求められます。