米Microsoftは1月16日(現地時間)、サブスクリプションサービス「Microsoft 365 Personal」および「Microsoft 365 Family」にAIアシスタント機能「Copilot」を統合した。この変更に伴ってサブスクリプション料金を改定した。
新料金は以下の通りである:
- Microsoft 365 Personal:月額9.99ドル(同2,130円)、年額99.99ドル(同21,300円)
- Microsoft 365 Family:月額12.99ドル(同2,740円)、年額129.99ドル(同27,400円)
月額プランでは3ドル、年額プランで30ドルの値上げだが、これまでMicrosoft 365でCopilot機能を利用するためには月額20ドルの「Copilot Pro」プランへの加入が必要だった。
改定後、Microsoft 365 PersonalおよびFamilyプランの利用者には毎月60クレジットのAIクレジットが付与される。これは、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Forms、OneNote、Designer、メモ帳、写真、ペイントといったアプリで利用可能。なお、AIクレジットは毎月の最初の日にリセットされ、未使用分が翌月に繰り越されることはない。
Copilotの統合により、Microsoft 365アプリで以下のようなAI機能を利用できる。
- Word:文章作成を支援、要約、校正など
- Excel:データ分析、データの可視化、数式やマクロの生成
- PowerPoint:プレゼンテーションの作成の効率化、スライドのデザイン提案、イラストやアニメーションの挿入
- Outlook:メールの要約、メール作成の支援、予定作成の支援など
- OneNote:計画の下書き、アイデアの生成、リストの作成、情報の整理など
主要なアプリにCopilotのオン/オフを切り替えられる設定が追加され、AI機能が許可されていない場合など、必要に応じてCopilot機能を無効にできる。
既存の契約者は、次回の更新時から新料金が適用される。また、既存の契約者向けのオプションとして、「クラシックMicrosoft 365 Personal」と「クラシックMicrosoft 365 Family」が期間限定で提供される。クラシックプランでは、従来の料金でCopilotを含まないサービスを利用可能である。