2025年1月発売のG-SHOCKを実機写真とともにご紹介する。一見メタルにしか見えないシリコン製のバンドを採用した「FINE METALLIC SERIES」や、葛飾北斎による浮世絵『富嶽三十六景』の名作をダイヤルにセットしたオリジンなど、注目作が目白押しだ。

メタルの見た目と、樹脂の軽やかさを持つバンドを採用「FINE METALLIC SERIES」

「えっ、これが樹脂製!?」 と、誰もが目を疑う新技術「タフシリコーンバンド」を採用、ステンレス製ベゼルを含めてシルバーとゴールドのワントーンでまとめた「FINE METALLIC SERIES」が登場。

定番デジタル「GM-5600」をベースとした、シルバーの「GM-5600YM-8JF」(37,400円)とベゼルにゴールドIPを使用した「GM-5600YMG-9JF」(42,900円)。そして八角形ベゼルの「GM-2100」がベースでシルバーの「GM-2100YM-8AJF」(40,150円)とゴールドIPベゼルの「GM-2100YMG-9AJF」(45,650円)。ラインナップはこの4モデルだ。

  • GM-5600YMG-9JF/GM-5600YM-8JF

    ゴールドの「GM-5600YMG-9JF」(左)とシルバーの「GM-5600YM-8JF」(右)

  • GM-2100YMG-9AJF/GM-2100YM-8AJF

    ゴールドの「GM-2100YMG-9AJF」(左)とシルバーの「GM-2100YM-8AJF」(右)

タフシリコーンバンドは、開発に2年を費やしたという労作。スケルトンの樹脂に裏から蒸着処理を行い、やわらかく肌触りのよいシリコーン樹脂を張り合わせた。メタル製バンドと遜色のない高級感とシリコンならではの軽やかな着け心地を両立させており、重量は「GM-5600YM/YMG」がわずか76g、アナデジの「GM-2100YM/YMG」でも84gしかない。

  • ゴールドのタフシリコーンバンド

    一見メタルバンドと見間違える質感の「タフシリコーンバンド」

  • シルバーのタフシリコーンバンド

    シルバーの「タフシリコーンバンド」の開発は、ゴールド以上に苦労したとのこと

  • GM-2100YMG-9AJF/GM-2100YM-8AJF

    軽量薄型のモデルが、より軽やかに。この技術をベゼルに流用したモデルも考えられそう

遊環はシルバーとゴールドのメタル製。バンド裏はブラック。駆動は電池式で、電池寿命は「GM-5600YM/YMG」が5年、「GM-2100YM/YMG」が3年。

  • 遊環部分

    遊環はステンレス製。「GM-5600YMG-9JF」の遊環にはゴールドIPを使用

「FINE METALLIC SERIES」シリーズ4モデルの詳細については、別記事「カシオ、装着性と耐摩耗性を両立させた金属調樹脂バンドの『G-SHOCK』」もご覧いただきたい。

電池寿命10年のビッグケースにオールブラックモデル登場

ワイドフェイスとビッグケース、10年バッテリーの新定番モデル「Big case」シリーズにオールブラックモデルが登場。デジタル表示窓も反転液晶となっており、どんなコーデにも合う。ラインナップは、アナデジコンビモデルの「GA-010-1A1JF」とデジタルモデルの「GD-010-1A1JF」。

  • GA-010CE-2AJF

    アナデジコンビモデルの「GA-010CE-2AJF」。白い時分針によりツートンのイメージが強い

  • GD-010-1A1JF

    反転液晶を使用した、まさにオールブラックモデルの「GD-010-1A1JF」

  • GA-010CE-2AJF/GD-010-1A1JF

    ダイヤルとモジュールが異なるが、ケースとバンドは両モデルとも共通だ

両モデルともワールドタイム/ストップウオッチといった基本機能をはじめ、大型フロントボタンで操作しやすいスーパーイルミネーターで、暗所での視認性も高い。バイオマスブラスチックを使用したベゼルやバンド、電池寿命10年のロングライフ仕様により、環境にも配慮したモデルとなっている。

  • GA-010CE-2AJF/GD-010-1A1JFのバンド

    一切の加飾をあえて廃した潔いバンド造形。素材はケースともにバイオマスプラスチック

電池寿命10年+自然由来の素材。環境性能とともにあるタフネス

「Big case」シリーズからはさらに、、自然志向の「GA-010CE-2AJF」と「GD-010CE-5JF」も登場。

  • GA-010CE-2AJF

    「GA-010CE-2AJF」。自然派モデルのイメージ通り、シリーズをアースカラーでラインナップ

  • GD-010CE-5JF

    「GD-010CE-5JF」は、『私をスキーに連れてって』のラストシーンで原田知世が着ていたスキーウェアのカラーリングを若干ブラウン寄りにシフトした感じ。たとえが古い上にわかりにくくてスミマセン

両モデルとも、ハードな使用に耐える耐衝撃性能と、長く使える電池寿命約10年を同時に実現。主な樹脂パーツにバイオマスプラスチックを使用し、環境負荷低減にも貢献することが期待される。

バンド素材には、耐久性に優れたコーデュラ糸と再生PETのリサイクル糸を使用した「CORDURA re/cor」を採用。着色は「FOOD TEXTILE」の染色手法により、赤かぶ(GA-010CE)とエキナセア(GD-010CE)から抽出した染料で、天然由来の優しい色合いに仕上げている。

「CORDURA」は、強度と耐久性に優れたインビスタ社のファブリックに対する登録商標。
「FOOD TEXTILE」は食品廃棄物を再活用し、オリジナル染料の製造および糸・生地などへの染色加工を行うプロジェクトブランド。「ただ捨てられていくものを生まれ変わらせる」というコンセプトのもと、ファッション業界を中心にサステナブルなライフスタイルを提案している。
「GA-010CE-2AJF」「GD-010CE-5JF」は天然繊維を使用しているため、製品加工で糸むら、糸節や色むらなど独特の風合いが発生する。
  • GA-010CE-2AJF/GD-010CE-5JFのバンド

    素材から染色まで自然由来の素材を使用したバンド。もちろん、耐久性も折り紙付きだ

なお、詳しくは別記事「カシオ、電池寿命約10年のロングライフ『G-SHOCK』の天然由来新色モデル」をご覧いただきたい。

日本から世界へ。浮世絵とG-SHOCKのシンクロニシティ

江戸時代に活躍し国内外で広く知られている浮世絵画家、葛飾北斎の人気作品をデザインに採り入れたモデルが登場。

「G-SHOCK」が生まれた日本を代表する美術作品である浮世絵。中でももっとも有名な作家のひとり、葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」の中から、赤富士が見事な「凱風快晴」(DW-5600KHG24-1JR)と、迫力の大波を描いた「神奈川沖浪裏」(DW-5600KHK24-1JR)の人気作品を採用した。

  • DW-5600KHG24-1JR

    浅草仲見世感満点!「凱風快晴」をダイヤルに使用した「DW-5600KHG24-1JR」

  • DW-5600KHK24-1JR

    「神奈川沖浪裏」をダイヤルに使用した「DW-5600KHK24-1JR」

ベースモデルは定番デジタル「DW-5600」。LEDバックライト点灯時には「日本」というゴシック文字が浮かび上がり、浮世絵/G-SHOCKともに日本の文化であることをアピール。裏ぶたにもバックライト同様「日本」の2文字が刻印されている。

  • DW-5600KHG24-1JR/DW-5600KHK24-1JR

    「CASIO」ロゴの位置は図柄によって異なる。このロゴが左上にない「5600」はレアケースかも?

本機は日本で誕生した浮世絵にちなみ、日本国内で生産。インバウンド需要も視野に入れる。駆動は電池式で電池寿命は5年。価格は各17,600円で、ダイヤルと同じ図柄が印刷されたパッケージにセットされる。

サイズは小振りでキラリと光るピンクゴールド

ミッドサイズのメタルカバードモデル「GM-S2110」には新色が登場する。

このモデルの前身にあたる「GM-S2100」の人気色を復刻し、ピンクゴールド×黒の「GM-S2110PG-1A4JF」、ピンクゴールド×ピンクホワイトの「GM-S2110PG-4AJF」、ダークグレーの「GM-S2110B-8AJF」の3モデルをラインナップする。

  • GM-S2110PG-4AJF

    ピンクゴールド×ピンクホワイトの「GM-S2110PG-4AJF」

  • GM-S2110PG-1A4JF

    ピンクゴールド×黒の「GM-S2110PG-1A4JF」

  • GM-S2110B-8AJF

    ダークグレーの「GM-S2110B-8AJF」

ダイヤルはメタル素材を採用、上質で洗練されたミニマルデザインがさまざまなシーンでスタイリッシュなアクセントになるだろう。なお、バンドの主な樹脂パーツにはバイオマスプラスチックを使用している。

  • 「GM-S2110」新色3モデルのバンド

    一見しただけだと左・中央のバンドカラーの見分けが付きにくいが、左のバンドカラーは黒、中央のバンドはダークグレー

駆動は電池式で、電池寿命は3年。価格は各32,450円。