音楽を再生しているときにビデオ撮影を開始すると音楽が停止するのは、これまでのiOSの仕様です。ただし、それはiOS 17まで、iOS 18からビデオ撮影を開始しても再生中の音楽再生/オーディオ出力が停止されなくなりました。内蔵スピーカーだけでなく、Bluetooth接続されたスピーカー/イヤホンを選択しているときにも利用できます。

ビデオ撮影中の音楽再生は、「設定」→「カメラ」→「サウンド収録」の順に画面を開き、「オーディオ再生を許可」スイッチをオンにすると可能になります。iOS 18の初期設定で有効にされているため、通常は設定の変更なしにビデオ撮影中の音楽再生ができるはずです。以前のように、ビデオ撮影を開始すると音楽が停止されるようにする場合は、「オーディオ再生を許可」スイッチをオフにしましょう。

この仕様変更により、iPhoneで撮影する動画へ手間なくBGMを添えられるようになりました。たとえば、ダンスしているところを音楽付きで録画したい、という要望にも無理なく応えることができます。BGMにする曲をその場の状況にあわせて変更できるわけですから、曲選択の自由度も増しています。なお、iPhoneの内蔵スピーカーからオーディオ出力している場合、音楽はモノラルで録音されます。

音楽を再生しながらビデオ撮影が可能になっただけでなく、iPhoneの画面に表示された内容をそのままビデオ化して保存する「画面収録」でも、音楽を含めて記録できるようになりました。メールやカレンダーなど無音のアプリの操作風景も音楽付きで記録できるので、活用の幅が広がりますよ。

  • 「オーディオ再生を許可」スイッチをオンにすると、再生中の音楽を停止させずにビデオ撮影できます