米OpenAIは12月13日(現地時間)、ChatGPTに新機能「プロジェクト(Projects)」を追加した。この機能は、特定のトピックやプロジェクトに関連するファイル、カスタム指示、会話を一元管理できるものである。13日よりChatGPT Plus/ Pro/ Teamsで利用可能となり、2025年1月にEnterpriseおよびEduに拡大、その後無料ユーザーにも提供される予定である。
プロジェクトはサイドバーでGPTの下に表示される。プロジェクト欄で[+]をクリックして新規プロジェクトを作成し、関連するファイルのアップロードや、カスタム指示(「日本語で回答」「簡潔な回答に」など)を行う。
プロジェクトでの会話には、アップロードしたファイルの内容やプロジェクトのカスタム指示が反映される。それらはプロジェクトのみに適用され、プロジェクト外の会話には影響を及ぼさない。
現在、プロジェクトで使用可能なモデルはGPT-4oのみに限定されており、他のモデルを選択することはできない。また、Google DriveやMicrosoft OneDriveから直接ファイルを追加する機能は現時点ではサポートされていない。
このプロジェクト機能は、GoogleのNotebookLMと一部類似点があるものの、方向性は異なる。NotebookLMは多様なソースをサポートし、メモ機能や学習ガイド、音声要約などリサーチを支援する機能が充実している。一方、ChatGPTのプロジェクトはフォルダ分けに近い形式で、プロジェクト単位で会話やファイルを整理することで作業効率が高まるメリットが大きい。