iPhone 16シリーズの発表に合わせ、ファーウェイが超薄型3つ折りスマホ「HUAWEI Mate XT」を中国市場で発表するなど、縦折り・横折りといった形で折りたためるスマートフォンがハイエンド端末の1カテゴリとして存在感を増しています。

ドイツで開催されたエレクトロニクスショー「IFA 2024」では、中国のHonor Deviceが厚み9.2mm(カメラによる盛り上がり部分を除く)の2つ折りスマホ「HONOR Magic V3」を発表し、会場の注目を集めていました。

  • HONOR Magic V3実機。アウトカメラは3眼で40MP(超広角)/50MP(広角)/50MP(望遠)を搭載

HONOR Magic V3は折りたたんだ状態で9.2mmと薄型のAndroidスマートフォン。重さは226gと軽く、すでにグローバル市場向けに発売しており、例えば12GB+512GBモデルのドイツにおける価格は1,999.90ユーロ(約31万円)となっています。

画面は6.43インチの外部OLEDディスプレイ(2,376×1,060ドット)と、7.92インチの内折り式OLEDディスプレイ(2,344×2,156ドット)の2枚を搭載します。グローバルモデルのプロセッサはSnapdragon 8 Gen3を採用。メモリは12GB、ストレージは512GBで、外向けに40MP/50MP/50MPのトリプルカメラを搭載しています。自撮り用には、外部ディスプレイ、内折り式ディスプレイの両方の中に20MPのカメラがあります。

  • 折りたたんだ状態では片手で軽く握れる。折りたたみ時の幅は74.0mm

  • 開く途中の状態。中のヒンジは500,000回の耐久テストをクリアしたとのこと

  • 約8型の折りたたみ画面でマイナビニュースを表示してみたところ

実際に触ってみると本体の薄さが際立っているほか、持ったときの軽さにも驚きました。かといって華奢な感じではなく、特殊なファイバー素材を用いることで耐衝撃性を高め、ヒンジ部は500,000回の折りたたみ試験をクリアしているといいます。HONORブースでは、HONOR Magic V3のタフさをアピールするため、本体を卓球台に載せてピンポン玉で打ち倒すというショーも行われていました。

画面上の折り目は暗い状態では多少わかりますが、ディスプレイが点灯していれば全く気になりません。3眼カメラはそれなりに存在感がありました。充電インタフェースはUSB Type-Cまたはワイヤレスで、有線で66Wの急速充電をサポートする点もうれしいところです。

  • 折りたたみ画面を広げ切った状態。画面サイズは7.92インチで、よく見ると折り目の存在がわかるものの、コンテンツを表示していれば気にならない

  • 「折りたたみ」の見た目に比べ、薄く軽いことに驚いた。重さは226gで、iPhone 16 Pro Max(227g)とほぼ同じ重さになる

  • 外側にも6.43インチのOLEDディスプレイを搭載。メールの確認やチャットのやり取りならこの画面でまかなえそうだ

  • カメラを起動したところ。画面が大きく操作しやすい