リコーイメージングは8月8日、建築や医療現場などに必要な性能を備えるタフネスコンパクトデジタルカメラ「RICOH G900 II」を発表した。価格(税別)は128,000円で、安心保証モデルが139,000円。ともに8月30日より発売する。

  • 建築や医療現場などに必要な性能を備えるタフネスコンパクトデジタルカメラ「RICOH G900 II」

「RICOH G900 II」は、2019年5月に発売された「RICOH G900」の後継モデル。気密性の高いボディ構造により、JIS保護等級8級 / IPX8相当となる水深20mでの連続2時間使用に耐える。レンズ前面には強化保護ガラスを使用。要所にプロテクター配置することで、2.1mからの耐落下衝撃性能、JIS保護等級6級 / IP6X準拠の防塵性能、-10度の耐寒性能、100kgfまでの重さに耐える耐荷重性能を備える。

  • ホワイトモデルのみ用意する。レンズの周囲にはLEDを内蔵する

  • 背面はオーソドックスなレイアウトだ

  • シャッターボタンは黄色で目立ちやすくしている

耐薬品性能は、エタノールや食品添加殺菌剤として認可されている次亜塩素酸ナトリウム、二酸化塩素水などの消毒に耐えられる。これらのタフネス性能により、土木や建築現場、災害現場などでの屋外業務、機材の洗浄・消毒を必要とする医療業務など、幅広い業種で力を発揮する。

一般社団法人施工管理ソフトウェア産業協会(J-COMSIA)が提唱するデジタル小黒板連携機能・信憑性確認(改ざん検知機能)にも準拠。工事写真の改ざん防止に役立つほか、事前準備、工事写真撮影工程、工事写真管理工程での作業効率向上にも寄与する。カメラ上部のダイヤルには、「建設CALS/EC(公共事業支援統合情報システム)」における「国土交通省デジタル写真情報管理基準」の指標に準拠した「CALSモード」を搭載。各自治体の指定画質への切り替えも簡単だ。

セキュリティ面では、従来機種で好評だったカメラロック機能を継承。カメラ動作 / メニュー選択 / 内蔵メモリ再生 / USB接続などにロックをかけられる。記録メディアは内蔵メモリ(約6.5GB)とSD/SDHC/SDXCメモリーカードで、SDHC/SDXCメモリーカードへのパスワード設定が可能。万一SDメモリーカードを紛失しても画像の流出を防止できる。

機能面では、あらかじめカメラやPC上で作成した文字や音声をメモとして画像に付加できるカメラメモ機能を搭載。UVCモードに切り替えてPCと接続すれば、フルHD / 30fpsのWebカメラとしても動作する。すかし機能では、過去に撮影した任意の画像をテンプレートとして参照でき同一構図での撮影がしやすい。

カメラとしての性能は、イメージセンサーに有効約1,635万画素の1/2.3型裏面照射型CMOSイメージセンサーを採用。レンズの焦点距離は約5~25mm(35mm判換算:約28~140mm)で、レンズ構成が9群11枚。4Kでの動画撮影が可能で、レンズ周りには近距離撮影用のLED補助光を6灯配置。被写体を明るく照らすことで高速なシャッタースピードが使え、被写体ぶれなどが抑えられる。近接撮影時の距離は最短約1cm。

ディスプレイは約104万ドットの3.0型(3:2)サイズ。AR(Anti-Reflection)コートを施すことで外光の反射を抑え画面が見やすくなっている。使用環境に応じて明るさを調整するアウトドアモニター機能も備える。バッテリは「DB-110」で、電池寿命は静止画撮影が約340枚、再生時間が約260分。

GPSとGLONASSの受信に対応したGPSモジュールを内蔵。撮影した画像への位置情報、移動中の測位ログデータの記録が可能だ。本体サイズは約W118.2×D33.1×H65.5mm、重さは約242g(バッテリ、SDメモリーカード含む)。

RICOH G900 II 安心保証モデル

安心保証モデルは、通常1年の保証期間を3年に延長した3年間無償保証が付帯する。さらに、1回あたり3,000円の修理対応、修理期間中の代替機サービスも受けられる。リコーのOA機器販売ルートを通じて販売する。