◆F1 24(グラフ50~56)
F1 24
EA Sports
https://www.ea.com/ja-jp/games/f1/f1-24
今年5月にリリースされた最新作ではあるが、基本F1 23と大きく変わるわけではない。立ち上げるとこのメイン画面に移るわけだが(Photo15)、この画面の背景が出てから、手前に3人のドライバーが出現するまでの間が結構長く、しかもこの間は操作が無効になるのがちょっとストレスではある。Setting画面からGraphics Settingsを選び(Photo16)、ここで必要な設定を行う格好になる(Photo17)。解像度の方はVideo Mode画面で行うのも従来と変わらず(Photo18)。画面設定が終わったら、Benchmark Mode画面から"Run Benchmark Test"を選ぶとベンチマークが始まり、終わると結果が表示される(Photo20)のと同時に、ログファイルがMy Gamesの下に格納される。
ちなみに今回のテストでは
解像度:2K/2.5K/3K/4K
Anti-Alias:TAA Only
Graphics Preset:High
とし、それ以外はデフォルトのままとした。
さて、F1 23あたりからRay Tracingの負荷が段々重くなってきたこともあり、今回はGraphics PresetをUltra HighではなくHighにしたのだが、それでも結果(グラフ50~52)で判るように差が殆ど無い当たり、まだ負荷が重いのかもしれない。あるいは、描画はともかくRay Tracing Engineがボトルネックになっているか。Maximum/Minimumはそれなりに変動しているし、フレームレート変動(グラフ53~56)を見ると、大体70~80秒付近のみ、グラフが分離する(4Kではそれもなくなるが)ので、ここで多少の差が付く程度だろうか? とりあえず平均フレームレートで言えば、差はあると言えばあるのだが、誤差の範囲でしかない。
◆Far Cry 6(グラフ57~63)
Far Cry 6
Ubisoft Entertainment
https://www.ubisoft.com/ja-jp/game/far-cry/far-cry-6
ベンチマーク方法はこちらに準ずる。設定は
Quality:High
Antialias:TAA
DXR Reflections/Shadows Off
とした。
さて結果(グラフ57~59)を見ると、結果が非常に判りやすい。Core i5-14600K、Ryzen 7 7800X3DとRyzen 7 9700Xがまずひと塊。Ryzen 5 9600Xも健闘しているが、この上位グループには一歩及ばずといったところ。それでもRyzen 5 7600Xとの性能差は明白ではある。
フレームレート変動(グラフ60~63)からもこの辺は明白で、2Kの場合で言えばCore i5-14600K、Ryzen 7 7800X3DとRyzen 7 9700Xの3つは、40秒過ぎまでは互角のフレームレートだが、その先(シーンで言えば戦車が出てくるあたりから、対戦車ランチャーか何かで撃破されるあたりまで)でフレームレートの差が出て来ている。Ryzen 5 9600XとRyzen 5 7600Xは、もう冒頭からグラフが完全に分離しており、CPU性能の差は明白だが、こうしてみるとFar Cry 6はマルチコアをきちんと使い切っているという事なのかもしれない。3Kあたりまでこの傾向は変わらず、4Kで初めてほぼ同等であるが、それでも45秒あたりからグラフが分離するあたりは、こうした高解像度でもCPU性能の差が出る余地があるということで、一つの目安になりそうだ。
◆ForSpoken(グラフ64~70)
ForSpoken
Square Enix
https://www.jp.square-enix.com/forspoken/
ベンチマーク方法はこちらのForspokenの項目に準ずる。設定は
Quality:High
としている。
さて結果(グラフ64~66)を見ると、何でかは不明だが2.5Kでフレームレートが大きく落ち込み、3Kで戻るという謎の振る舞いを見せる。それもすべてのケースでこれが再現してるあたりは、ベンチマークのミスではなくドライバあるいはゲーム側の問題なのだとは思うが、今回はこの辺を細かく検証する時間も無いので、とりあえずスルーしたい。で、一番性能差が出るであろう2Kであるが、殆ど性能差が見られない。単にAverageだけでなくMaximum/Mimimumまで殆ど性能差が無い、というのもちょっと珍しい。
フレームレート変動(グラフ67~70)を見ると、110~120秒付近のみ若干の乱れが出るが、あとはほぼ1本の線といった感じ。2Kに限って言えば160秒あたりからも若干変化があるが、これはそう大きなものでは無い。総じてCPUの差が出にくいというべきなのか、あるいはまだ描画負荷が高いのでもう少し描画設定を落とすべきだったのかもしれない。
◆Hitman 3(グラフ71~77)
Hitman 3
IO Interactive A/S
https://www.epicgames.com/store/ja/product/hitman-3/home
ベンチマーク方法はこちらに準ずる。設定は
LOD:Ultra
Supersampling:Off
DXR Reflections/Shadows Off
としている。
さて結果(グラフ71~73)ではRyzen 7 7800X3Dの本領発揮といった感じで、4Kまでの範囲で他を圧倒するフレームレートを示すが、Ryzen 7 9700Xも結構健闘しているのが判る。微妙なのがRyzen 5 9600Xで、2.5KではRyzen 5 7600Xよりもフレームレートが低いのアが、それ以外は悪くないフレームレートであり、ただCore i5-14600Kには一歩及ばずといったところだ。フレームレート変動(グラフ74~77)はまぁこのベンチマークの場合には恐ろしく変動が大きいので比較が難しいが、Ryzen 7 7800X3Dを除くとRyzen 9000シリーズはまぁ健闘している方と考えて良いかと思う。ただCore i7-14700Kと比較してRyzen 7 9700Xがどこまでアドバンテージがあるか、は微妙なところではあるが。