パナソニック コネクトは7月3日、学校の教室や会議室で使える110インチLEDディスプレイを発表した。2024年度下期の発売を予定しており、価格はオープン(実販売価格は未定)。
同社は業務用液晶ディスプレイやプロジェクターを豊富に展開しており、今回110インチLEDディスプレイを追加することで、企業や学校、公共施設など、環境や用途に合わせて、最適な機器を選択できるようになるとする。
学校の教室や企業の会議室、ロビーなど外光の取り込みや明るい照明を利用する環境の増加にともない、視認性の高い大画面ディスプレイを設置するニーズが高まっており、同社によると現場ではLEDディスプレイの設置が増えつつあるともいう。
一般的にLEDディスプレイはシステム構成が複雑で設置の手間と時間が必要となるほか、使用時の操作も複雑だという。今回開発された110インチLEDディスプレイは、コントローラー、電源ボックス、設置金具がセットになったオールインワンモデルで、再生機器とHDMIケーブルをつなぐことで、一般的なディスプレイのようにすぐ映像再生が可能となる。
輝度700cd/平方メートル、1.27mm画素ピッチのLEDモジュールを採用し、ディスプレイ間に継ぎ目がない見やすい映像を再生できることも特徴。解像度は1,920×1,080ドット。インテルSDMに対応したスロットを2基搭載し、システムを拡張しやすくなっている。
このほか、パナソニック独自のAPL(Average Picture Level)連動電力制御技術を備え、設置環境や映像に適した輝度・電力制御を行える。また、長期間特定の映像を表示した際に発生する焼き付き現象を防止、補正する機能も搭載する。