アイ・オー・データ機器は7月10日、薄型テレビの24時間連続録画に対応したスティック型SSD「AVSSD-RS」シリーズを発表した。SSDのデータ書き込みをテレビ録画に最適なチューニングにしてデータの記録モレを防ぎ、REGZAシリーズのタイムシフトマシンの24時間連続&6チャンネル同時録画にも対応できるようにした。REGZA以外の薄型テレビやレコーダーでも、実機で問題なく動作することを検証している。

  • 薄型テレビの24時間連続録画に対応したスティック型SSD「AVSSD-RS」シリーズ。本体はコンパクトで、デザインの質感は高い

ラインナップと希望小売価格は、録画時間の目安は以下の通り(タイムシフトマシン時は19~25時のゴールデンタイムを6チャンネル全録設定した場合)。発売はいずれも7月末の予定。

製品名 容量 希望小売価格 録画時間の目安 タイムシフトマシン時
AVSSD-RS1 1TB 26,730円 約125時間 約3日間
AVSSD-RS2 2TB 48,950円 約251時間 約1週間

すでに販売しているテレビ録画用SSD「SSPM-US」シリーズの上位モデル。電源ケーブルやUSBケーブルを接続する必要がなく、本体をテレビ背面の録画用USB端子に差し込むだけで利用できる。本体はSSPM-USシリーズよりも短く仕上げており、テレビを壁掛けで設置している場合もSSDが前方から見えにくく、スッキリと設置できる。

  • 一般的な録画用ハードディスクを接続した場合。ハードディスクの置き場所、ケーブルの配線、コンセントの確保などで、テレビボード周辺がゴチャゴチャしてしまう

  • スティック型SSDならこんなにスッキリする。AVSSD-RSシリーズ(上段の2つ)は全長が短いのが分かる

単一番組の録画に対応したSSPM-USシリーズとは異なり、AVSSD-RSシリーズは24時間連続&6チャンネル同時録画に対応したのがポイント。パソコン用SSDは、データの高速記録に重点を置いた設計としているが、複数チャンネルの同時録画で大量のデータを書き込んだ場合、その直後にデータの書き込み遅延が発生してデータの記録ミスがまれに発生する可能性があるという。それを防ぐため、記録速度をやや落とし、その代わりに高速応答を優先するチューニングとし、複数チャンネルの同時録画に対応したという。

REGZAのほか、パナソニックやソニー、シャープ、LGエレクトロニクス・ジャパン、ハイセンス、フナイなどの薄型テレビやレコーダーにも対応する。いずれのメーカーの製品も、実機を用いた検証を済ませている。

  • パッケージは、24時間連続録画を前面にアピールしたデザインにしている。REGZAの売りである「タイムシフトマシン」の文字も見える

本体サイズは20×62×8mm、重さは約11g。