米Microsoftは、Windows 11の「メモ帳」にスペルチェック機能を追加するアップデートの展開を開始した。

この機能は3月にMicrosoftが発表し、Windows Insidersプログラムでプレビューを行ってきたものである。「メモ帳」は、1983年リリースのMulti-Tool Notepadを前身とし、Windows 1.0(1985)から全てのWindowsに搭載されてきた。Microsoftは「メモ帳」に大きな機能追加は行わず、シンプルなテキストエディタを維持してきたが、今年後半にWindows 11から「ワードパッド」を削除する。それを補う「メモ帳」の強化に着手し、文字数、ダークモード、タブなどを追加してきた。その一環として、長年にわたってWindowsユーザーから追加要望が多かったスペルチェックも実現した。

スペルチェック機能を有効にすると、テキストのスペルミスに赤い下線が引かれる。自動修正機能も備えており、赤い下線が引かれた単語をクリックするとポップアップで修正候補が示され、候補を選択して置き換えることができる。

スペルチェックと自動修正は、「メモ帳」アプリの設定でオン/オフを切り替えられる。また、.txt、.md、.srt、.ass、.lrc、.licなど、拡張子ごとにオン/オフを設定することも可能である。ログファイルやコーディングに関連するファイルタイプでは、スペルチェックがデフォルトで無効化される。