Apple Watchを装着すると、同じApple IDで使用中のMacをロック解除することができます。パスワード入力不要、Touch IDに触れる必要ないので、毎日何度も行うちょっとした面倒が一気に解消します。アプリのインストールなど、Macの操作中にパスワード入力を求められる場面でも、Apple Watchで承認が可能です。

Apple WatchでMacをロック解除する方法

Apple Watchを使ってMacをロック解除するには、以下の条件が必要です。

  • Apple Watch、MacともにWi-FiとBluetoothが有効になっている
  • 2ファクタ認証を使用して、どちらも同じApple IDでサインインしている
  • Apple Watchにパスコードを設定してある

以上が問題なければ、次の手順でApple Watchを使ったロック解除を設定します。

  • Macの「設定」を開き、[Touch IDとパスワード]をクリック。一番下の[Apple Watch]をオンにします。Macのロック解除パスワードを入力し、[ロックを解除]をクリックします

これで設定が完了しました。次回以降、Apple WatchでMacをロック解除できます。

  • Apple Watchを装着し、ロック解除しておきます(パスコード入力、または装着した状態でiPhoneをロック解除)。あとは普通にMacに触れればOK。ロック中のMacのキーボードやマウスに触れたり、MacBookを開いたりすると、Apple Watchが自動的にロックを解除してくれます(解除されるとApple Watchが振動します)

  • Apple Watchがロックされていると、Macのロック解除ができません。また、電波の状態が悪いとロック解除できない場合があります。その場合はパスワード入力やTouch IDで解除します

Macの起動時や電源を抜いて移動した場合など、Apple Watchを装着していてもパスワードの入力が必要になることもあります。

決済や承認もApple Watchで

上記の手順でApple Watchを使ったロック解除を設定しておくと、Apple Payによる支払いやアプリのインストールなど、パスワードを求められるタイミングでApple Watchを使った承認が可能になります。

  • Macの操作中にパスワード入力を求められた場合、Apple Watchにこのような画面が表示されます。サイドボタンを2回クリックすれば承認され、Macにパスワードを入力した時と同様に動作します

他の人がMacに触れてもロック解除されてしまう?

これは便利な機能ではありますが、自分がMacから少し離れた際に他の人がマウスやキーボードに触れることでロック解除されてしまう恐れがあります。筆者の環境で検証したところ、MacとApple Watchの距離がおよそ3m以内ならロック解除が可能でした。

Apple Watchが振動で知らせてくれるのですぐに気づくことはできますが、他の人がMacに触れる可能性のある場所では注意しましょう。