米AMDは6月27日(現地時間)、AMD Radeonグラフィックス向けのドライバ新バージョン「Radeon Software Adrenalin 24.6.1」を公開した。ダウンロードページから利用できるようになっている。

  • 「Radeon Software Adrenalin 24.6.1」公開 - 最新描画技術対応、ベータ版だった機能全部盛りの正規ブランチ

新作ゲームタイトル対応、新HYPR-Tuneプロファイル導入に加えて、Windows 11 24H2対応、Radeon AIへの最適化や『Counter-Strike 2』におけるRadeon Anti-Lag 2機能対応、最新Agility SDK対応が行われるドライバアップデート。最近実験的に対応するベータ版ブランチが統合されたような形で、新機能への対応が正規ブランチでも利用できるようになっている。

新作ゲームへの対応

  • The First Descendant
  • Once Human

HYPR-Tuneに対応する新タイトル

  • 龍が如く8
  • Overwatch 2
  • The First Descendent
  • F1 24
  • Outpost: Infinity Siege

AMD Radeon Anti-Lag 2 Counter-Strike 2のサポート

AMD RDNAアーキテクチャーベースのディスクリートおよび統合グラフィックス製品において、フレームペースを最適化するゲーム内オプションを導入することで、応答性の高いゲームを次のレベルに引き上げ、入力遅延をさらに低減できる。

AMD Radeon RX 7900 GREグラフィックスカードの4KでAMD Radeon Anti-Lag 2を使用すれば、Counter-Strike 2のレイテンシーが最大40%減少します。AMD Ryzen 7 8700GプロセッサにAMD Radeon 780Mグラフィックスを搭載し、1080pで動作させた場合、AMD Radeon Anti-Lag 2により、Counter-Strike 2のレイテンシーが最大27%短縮。

Radeon AI

DirectMLでONNX Runtimeを実行するすべてのRDNAシリーズのディスクリートグラフィックス製品およびRDNA 3シリーズの統合グラフィックス製品で、4ビット量子化アクセラレーションをサポートすることにより、大規模言語モデル(LLM)のパフォーマンスが向上し、メモリフットプリントが削減された。

Agility SDK サポートの拡張

Agility SDK 1.613とMicrosoft Agility SDK 1.614.0に対応。AMD Radeon RX 7000グラフィックスではMicrosoft DirectX 12 Work Graphs 1.0 APIをサポートし、そのほかGPU Upload HeapsやShader Model 6.8、R9B9G9E5に対応する。

修正された問題と改善点

  • Fallout 3およびFallout: New Vegasの起動に失敗することがあった問題。
  • AMD Radeon RX 7900シリーズGPUでHELLDIVERS 2をプレイ中に発生する断続的なドライバーのタイムアウトやアプリケーションのクラッシュの改善。
  • AMDソフトウェア: HELLDIVERS 2のプレイ中に、Adrenalin Editionのパフォーマンスメトリクスが断続的に更新されないことがあった問題。
  • 特定のFreeSync対応ディスプレイを搭載したハイブリッド・グラフィックス・ノートPCで、断続的にシステムがフリーズしたり、FPSが低下したりすることがあった問題。