Riot Gamesは6月8日(日本時間)、アメリカで開催中の「Summer Games Fest」にあわせて発表を実施し、PC向けに提供中のFPSゲーム『VALORANT』の家庭用ゲーム機版でクローズドベータテストを開催すると明らかにした。日本でも開催が予定されており、すでに応募を受け付けている。

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VALORANTが家庭用ゲーム機でクローズドベータテストを開催するという内容。対応デバイスはXbox Series X|SおよびPlayStation 5で、対応地域は日本、アメリカ、カナダ、イギリス、ヨーロッパ。特設ページで参加応募を受け付けており、プレイ動画も公開されている。

Q.VALORANTをコンソールでリリースする狙いは?

A.VALORANTに興味はあっても、環境がなくてプレイできないという方々が多くいらっしゃると考えています。コンソール版のリリースを通じ、そうした状況を変えられればと思っています。目指したのはVALORANT体験の楽しさすべてをお届けすることです。

核となるタクティカルシューターとしてのゲームプレイ、そして技術の研鑽と自己表現。対戦の品質と公平さを最優先するチームベースの競技環境、独自性・品質に優れたカスタマイズアイテムが揃ったエコシステム、そして各個人とその腕前を尊重する活気あふれるコミュニティー、そのすべてを届けたいと願っています。
●クレジット:VALORANTプロダクションディレクターArnarGylfason

Q.VALORANTの競技性をコンソール版で実現・維持するために変更を加えた部分は?

A.コンソール版向けの機能を検討する際には、新しいプラットフォームでも「VALORANTらしい瞬間」が生まれることを意識しました。単に操作方法を変更するのではなく、PC版と同じゲーム体験を目指したのです。実現までは試行錯誤の繰り返しでした。他のゲームでの対処方法も分析しましたし、プレイした人たちからのフィードバック──これがいちばん重要です──もたくさん集めました。皆、コントローラー向けに最高の競技体験を生み出すことができるように張り切っていました。

違和感と不公平感のないプレイ感覚を達成するため、ゲームにも変更を加えています。必要に応じて切り替えられる新機能の「フォーカス」や、エージェントのアビリティーの調整などです。こうした改善策を重ねた結果、避けることができなかった変更もあります。PCとコンソール版のクロスプレイをしない判断もそのひとつですが、これはVALORANTに求められる競技の公平さを満たす上で必要と判断しました。
●クレジット:VALORANTプロダクションディレクターArnarGylfason

Q.プレイヤーに特に伝えたいコンソール版の機能はありますか?

A.個人的に気に入っているのは、射撃時の「フォーカス」機能です。PC版と同等のゲーム体験 ──基本は腰撃ちでサブ/補助としてADSを用いる状態──を構築するため、開発に際しては実にさまざまな操作方法やゲームパッド感度を試しました。

しかしコンソール版ではどうしても腰撃ちのプレイ感覚がPCのようにはならず、それゆえにプレイヤーが取れる選択肢が制限され、PC版と同等のゲームプレイ表現ができませんでした。「フォーカス」はそうした経緯から生まれたものです。このフォーカスは新しい射撃モードで、端的にいえば「感度が下がった状態で腰撃ちできる」モードです。

プレイヤーは素早いカメラ移動/エイム時(コーナーを覗く、ユーティリティーを避ける)が必要ならば腰撃ち、高精度射撃を狙う時(クールなヘッドショットを決める時)にはフォーカスモード、と使い分けることができます。コンソール版のシューターに慣れている方にも親和性が高い機能だと思いますし、VALORANTのADSが持つ付加価値も維持できると考えています。
●クレジット:VALORANTプロダクションディレクターArnarGylfason