米Microsoftは6月6日、「Automatic super resolution(Auto SR)」機能を発表した。NPUで動作すると記述があるが、今のところQualcomm Snapdragon Xシリーズを搭載したCopilot+ PCでしか使えないようだ。

  • Microsoft、NPUで動作する「Automatic Super Resolution(自動超解像)」発表 - Windowsそのものに統合

最近のゲームでは、負荷軽減のために実レンダリング解像度よりも低い解像度で描画した後に、超解像機能を用いて引き延ばすアプローチがとられている。この機能にはGPUベンダーごとに互換性があるものとないものとが存在しているため、MicrosoftはWindowsそのものに超解像機能を統合することで差異を吸収しようと努めてきた。

主要な超解像機能としては、ゲーム側に統合される「NVIDIA DLSS」「AMD FSR」「Intel XeSS」がある一方、ドライバ側に実装されている「NVIDIA Image Scaling」「Radeon Super Resolution」もある。

今回発表された「Automatic Super Resolution(自動超解像)」は、いわゆる後者を代替する機能。Microsoftが独自にゲームコンテンツを用いて訓練したAIを活用している点が特徴で、AIを活用してパフォーマンスとクオリティを引き上げられるという。ちなみに前者のようにゲーム側に統合される機能を代替するものとして、Microsoftは「DirectSR」を開発している。

Auto SR機能はすでにローンチされているようで、Copilot+PCのユーザーは11の対応ゲームで利用できる。なお、AI機能に特化したNPUを用いて動作するものであって、超解像機能自体にGPUは利用できないようだ。