米Metaは6月4日(現地時間)、Meta Quest 3、Meta Quest Pro、Meta Quest 2向けのアップデート「Meta Quest build 66.0」の提供を開始した。また、Netflixのブラウザ対応による視聴体験の向上、「Meta Connect 2024」の日程を発表した。
ビルド66.0では、試験中の機能で「Meta button on wrist」を提供する。ハンドトラッキングによる両手操作で、手首にMetaボタンを配置して、手首をタップまたは長押ししてMetaボタンを操作できるようになる。また、もう片方の手首でメニュー・ボタンを操作できる。
スペース設定が家具(窓、ドア、テーブル、ソファ、ストレージ、スクリーン、ベッドなど)の自動識別に対応し、空間のリアリズムが向上する。Meta Quest 3のパススルーの歪みが減少し、手のアライメントが改善される。これにより、より自然なインタラクションで複合現実を楽しむことができる。
バックグラウンドオーディオの動作が改善され、バックグラウンド音楽やバックグラウンドサウンドをスムーズに設定できるようになる。ブラウザのような2Dアプリを使用している際に音楽やビデオの再生を開始し、再生を一時停止することなくプレーヤーアプリを最小化できる。ユニバーサル・メニューの下に新しいメディアコントロールバーが表示され、オーディオ再生を操作できる。
Meta Questストアからダウンロードしたアプリを、ライブラリで隠せるようになる。アンインストール済みのアプリやインストール済みのアプリを非表示にして、ライブラリのアプリ表示を整理することが可能になる。
ヘッドセットの長押しで表示される電源オフ・メニューに、スリープ・モードのオプションが追加される。電源に接続してスリープ状態にすると、ヘッドセットとアプリがバックグラウンドでアップデートされ、常に最新の状態で利用できるようになる。
NetflixはMeta Quest用のアプリを提供しているが、再生コンテンツの解像度が480pに限られている。新たにMeta Quest用ブラウザ「Browser」でNetflixを利用できるようになり、高解像度で表示するオプションが提供される。
「Meta Connect 2024」 は9月25〜26日に開催される。Meta Connectは、技術デモンストレーション、開発者や技術者向けのセッションやワークショップなどが行われる年次イベントで、キーノートでは、MetaのエグゼクティブがAIやメタバースのビジョンや戦略について語り、新製品の発表も行われる。昨年のMeta Connect 2023では「Meta Quest 3」の発売、AIアシスタント「Meta AI」、スマートグラス「Ray-Ban | Meta Smart Glasses」などが発表された。