5月17日(日本時間)にリリースされた『Ghost of Tsushima: Director's Cut』において、各社最新グラフィックスカードが搭載する独自機能をサポートする高品質な移植が行われている。この中で、NVIDIA DLSSとAMD FSRを併用することが可能だと話題になっている。
『Ghost of Tsushima: Director's Cut』Windows版は、Intel XeSSとAMD FSR、NVIDIA DLSSに完全対応する最新ゲームタイトル。もともとPlayStation 5版から投入されていたゲームで、高品質な移植に定評のある傘下のNixxes Softwareが作業を担当。ウルトラワイドモニターへの対応なども行われており、PCで快適にプレイできるようになっている。
その最新技術へのサポートの中で、珍しくNVIDIA DLSSとAMD FSRをある種“併用”できる点が話題になっている。というのもAMDは最近になってFSR機能からフレーム生成機能を分離しており、超解像機能とフレーム生成を別個に実装できるよう変更した。『Ghost of Tsushima: Director's Cut』はこの変更を受けているようで、超解像機能にNVIDIA DLSSを指定しつつ、フレーム生成機能をFSRに設定することが可能。あまりほかのゲームでは類を見ない。
AMD FSRはもちろんNVIDIA GeForceシリーズでも利用でき、さらにAMD FSRから分離したフレーム生成機能を実際にGeForceで試すことができるようになっている。なお、NVIDIA DLSSはGeForce RTXシリーズ以外では利用できないため、例えばRadeonを用いてAMD FSRとNVIDIA DLSS FGを併用する……ような設定は行えない。
ちなみにAMD FSRから分離したフレーム生成機能は単純なGPUパワーしか用いておらず、非使用時に60fps前後発揮できる余裕がないとかえってパフォーマンスが低下する場合がある。