M4チップや有機ELパネルを搭載したiPad Pro、13インチモデルを追加したiPad Airが発表されました。スタンダードなiPad(第10世代)とコンパクトなiPad miniはモデルチェンジを実施せず継続販売しますが、それぞれの機種は今回のタイミングで価格が変更に。かたや値下げ、かたや値上げで、明暗が分かれました。

  • 価格が最大1万円引き下げられ、コストパフォーマンスがグッと高くなったiPad(第10世代)

iPad(第10世代)は最大1万円値下げ

価格が引き下げられたのはiPad(第10世代)。これまで、最安でも68,800円からというちょっと高めの価格でしたが、今回の価格改定で最安モデルは58,800円からと1万円も安くなりました。容量別の価格(Wi-Fiモデル)は以下の通りです。

モデル名 新価格 旧価格
iPad(第10世代)64GBモデル 58,800円 68,800円 -10,000円
iPad(第10世代)256GBモデル 84,800円 92,800円 -8,000円

今回の価格引き下げは、もっとも安いiPadとして存在していたホームボタン搭載のiPad(第9世代)が販売終了になったことも要因としてありそうです。今度は、USB Type-C接続のiPad(第10世代)がiPadのスタンダードモデルとして家庭やビジネスシーン、教育現場で使われることになりそうです。

ちなみにiPad(第10世代)、USB Type-C経由で充電でき、マグネットで本体側面に固定できる新しい「Apple Pencil USB-C」に対応しています。ちなみにこのApple Pencil USB-Cも今回のタイミングで価格改定され、従来の12,880円から13,800円に値上げされました。

  • USB Type-C経由で充電できる「Apple Pencil USB-C」

  • iPad(第10世代)の側面にマグネットで固定できる。ちなみに、Apple Pencil USB-Cは新しいiPad ProやiPad Airでも使える

  • 充電はApple Pencilの側面にあるUSB Type-C端子を用いる。お尻の部分をスライドさせるとUSB Type-C端子が現れるのが面白い

iPad miniは値上げに

逆に、価格が引き上げられたのがiPad miniです。これまで最安モデルは78,800円でしたが、今回の価格改定で84,800円に変更されました。容量別の価格(Wi-Fiモデル)は以下の通りです。

モデル名 新価格 旧価格
iPad mini 64GBモデル 84,800円 78,800円 +6,000円
iPad mini 256GBモデル 110,800円 102,800円 +8,000円
  • 一部に熱狂的なファンを抱えるiPad mini。iPad miniの存在価値を認めている人はすでに購入していると思われるが、購入を検討している人にとっては痛手の値上げとなりそう

iPad miniの価格改定は、純粋に為替変動の影響とみられます。“小さいがApple Pencil対応”という点を売りに、コンパクトなプレミアムモデルとしてニッチな人気を獲得していきそうです。