シャオミ・ジャパンから1月15日に発売されたスマートバンド「Xiaomi Smart Band 8 Active」を短時間ながら試用する機会を得たのでご紹介します。結論から言えば、廉価版でありながらほとんどの人にとっては「これで十分」であろうと思えるほど、しっかり使える実力派のスマートバンドでした。

  • 3,000円台で買えるスマートバンド「Xiaomi Smart Band 8 Active」を試す

    3,000円台で買えるスマートバンド「Xiaomi Smart Band 8 Active」を試す

Xiaomi Smart Band 8 Activeは1.47インチの液晶ディスプレイを備え、時刻や通知の確認のほか、歩数や消費カロリーの計測、睡眠や心拍数のモニタリングなどができるウェアラブルデバイスです。

同じ手首に着けるウェアラブルデバイスであるスマートウォッチとスマートバンドの境目は明確に定義されているわけではありませんが、ざっくり言えば安価かつ軽快な装着感でフィットネス用途やライフロガーとしての利用にフォーカスしたものがスマートバンドと言えます。

シャオミのスマートバンドとしては「Xiaomi Smart Band 8」も2023年9月に発売されており、Xiaomi Smart Band 8は5,990円、Xiaomi Smart Band 8 Activeは3,480円と約1.7倍の価格差があります。おそらく、この2択で何が違うのか、価格差に見合う価値はあるのかと比較検討される方が多いのではないでしょうか。今回は比較対象となるBand 8も手元にある状態で試用できたので、両モデルの差を中心に評価します。

  • 上位機種「Xiaomi Smart Band 8」(写真左)との価格差は約1.7倍になるが、どのような違いがあるのだろうか

    上位機種「Xiaomi Smart Band 8」(写真左)との価格差は約1.7倍になるが、どのような違いがあるのだろうか

両機種の主な違いを挙げていくと、まずはディスプレイが違います。Band 8は1.62インチの有機EL、Band 8 Activeは1.47インチの液晶で、見比べればBand 8のほうが表示は美しいですし、上位モデルのBand 8は低価格帯のウェアラブルデバイスとしては驚くほど滑らかに動作します。

もっとも、実用上はスマートバンドの小さな画面をまじまじと眺める機会は少ないでしょうから、ディスプレイの違いがもたらす最大の違いは「常時表示ができるかどうか」です(有機ELのBand 8のみ常時表示が可能)。とはいえ、常時表示ができないBand 8 Activeであっても、加速度センサーによる画面点灯の反応が良いので、画面を見たい時に見られないというストレスを感じる場面は少ないかと思います。

  • スマートバンドとしては上等な60Hz駆動・600nitの有機ELディスプレイを備えるBand 8に比べれば、Band 8 Activeの液晶ディスプレイは普通だ。ただ、実用上は画質の違いが目につく場面は少ない

    スマートバンドとしては上等な60Hz駆動・600nitの有機ELディスプレイを備えるBand 8に比べれば、Band 8 Activeの液晶ディスプレイは普通だ。ただ、実用上は画質の違いが目につく場面は少ない

次に、活動量計としての肝となるセンサー類については、廉価モデルのBand 8 Activeでもひと通りの物は揃っており、心拍数や血中酸素レベルの測定、50種類以上のワークアウト記録など基本的な使い方には同様に対応しています。ただ、装着者の動きを捉えるうえで重要な加速度センサーがBand 8のみ6軸と明記されており(Band 8 Activeは非公表)、より正確にトレーニングを記録したいと考えるならBand 8を選んでおいたほうが良さそうです。また、腕ではなく靴に本体を装着して使える「ランニングモード」もBand 8 Activeは非対応となります。

記録データに直結する部分ではありませんが、普段使いで意外と大きな差だと感じたのが環境光センサーの有無です。環境光センサーを搭載しているBand 8ならスマートフォンと同じように周囲の明るさに合わせて画面輝度を自動調整してくれますが、Band 8 Activeでは非対応のため、たとえば映画を観る際などには画面を暗くするか外すかのひと手間がかかります。ワークアウトや睡眠時だけスマートバンドを着けるなら気にならないでしょうが、スマートウォッチ代わりに常時着けるつもりなら無視できないポイントです。

  • Band 8 Activeでも心拍計など主要なセンサー類はそろっており、機能差はさほど多くない。ハードウェアの都合で出来ないことのうち、気になったものを挙げるとすれば「画面輝度の自動調整ができない」ことだろうか

    Band 8 Activeでも心拍計など主要なセンサー類はそろっており、機能差はさほど多くない。ハードウェアの都合で出来ないことのうち、気になったものを挙げるとすれば「画面輝度の自動調整ができない」ことだろうか

外観を見比べるとBand 8は細長く、Band 8 Activeのほうが5mmほど横幅があります。Band 8は本体とバンドの接続方法がクイックリリース構造に変わり、標準のシリコンバンド以外にカーフレザーやチェーンタイプなど交換用ストラップのバリエーションが増え、ファッション性が高まりました。一方、Band 8 ActiveはBand 7以前と同様に、穴の空いたシリコンバンドに本体を押し込む構造となっています。防水性能はどちらも5気圧防水で変わりありません。

  • 左がBand 8 Active、右がBand 8。画面占有率や本体形状の違いで、Band 8のほうが若干スリムだ

    左がBand 8 Active、右がBand 8。画面占有率や本体形状の違いで、Band 8のほうが若干スリムだ

さて、Band 8とBand 8 Activeの細かな違いを列挙してきましたが、裏を返せばこれらの重箱の隅を突くような弱点を除けば、Band 8 Activeでも何ら不足を感じることはなく上位モデルと見劣りしない実用性を備えていました。差額が大きいだけに、Activeで十分との結論に至る人は多いのではないでしょうか。

何ら不自由なく使えるスマートバンドが3,480円で手に入るというのはもちろん入門機としてもおすすめできますし、元々スマートウォッチまでは行かないお手頃なデバイスであったはずのスマートバンドが世代を追うごとに機能的にも価格的にも上にシフトしていくなか、数世代前のXiaomi Smart Band(Mi Smart Band)シリーズからの買い替えであればあえてActiveを選ぶのもありかと思います。

  • Xiaomi Smart Band 8 Activeの外観

    Xiaomi Smart Band 8 Activeの外観

  • 本体に付属するストラップはブラックとピンクから選べる。別売の交換用ストラップとしてアイボリー、ブルー、オリーブもある

    本体に付属するストラップはブラックとピンクから選べる。別売の交換用ストラップとしてアイボリー、ブルー、オリーブもある

  • Band 8はストラップの接続方法がクイックリリースに改められたが、Band 8 Activeは従来通り、ストラップの穴に本体をはめ込む形

    Band 8はストラップの接続方法がクイックリリースに改められたが、Band 8 Activeは従来通り、ストラップの穴に本体をはめ込む形

  • Xiaomi Smart Band 8 Activeのパッケージ

    Xiaomi Smart Band 8 Activeのパッケージ

  • マグネット式の充電ケーブルが付属する

    マグネット式の充電ケーブルが付属する