「シャーク」の名称で知られるシャークニンジャは、日本ではコードレス掃除機で知名度の高いアメリカのメーカーです。「シャーク」というのは、シャークニンジャにおける掃除機をメインとしたブランドのこと。一方の「ニンジャ」は小物キッチン家電ブランドなのです。
これまでシャークニンジャは、日本においてはシャークブランドの製品(おもに掃除機)を中心に販売してきましたが、2月22日からニンジャブランドとしてキッチン家電にも本格参入します。その第1弾となる「Ninja Blast コードレスミキサー」(以下、Ninja Blast)、メディア向けの体験会でチェックしてきました。Ninja Blastの価格はオープン、推定市場価格は9,900円前後です。
水筒みたいに持ち運べるミキサー
コンパクトなNinja Blastは、持ち運びが可能なコードレスタイプ。ミキサーとしては比較的コンパクトで、本体サイズは直径89×高さ272mm、重さは約790gです。一度に調理できる量は約470mL、一般的なコップなら約2杯分となります。スターバックスの大容量サイズ「グランデ」とほぼ同じ容量なので、「スムージーなどを一度にたくさん飲みたい!」という人にも向いています。
Ninja Blastの大きな特徴のひとつは、名前のとおりコードレスであること。最近はコンパクトなコードレスミキサーも少しずつ増えてきましたが、Ninja Blastはとくに「持ち運び」に向いている製品です。
たとえば、キャップ部分にはストラップが付いており、水筒のように携行しやすいデザイン。キャップ部についたフタはボタンひとつでワンタッチオープン。片手でフタを開けてそのまま飲める仕組みはステンレスボトルでもよく見かけますが、ミキサーでは珍しいのではないでしょうか?
ボトルカバーとブレードカバーも付属。付属のボトルカバーを利用すれば、カップ部を外した状態で持ち歩くことも可能です。カップのみの重さは公表されていませんが、実際に持ってみるとかなり軽く感じました。自宅でスムージーを作って持ち歩きたいという人にはうれしい付属品ですね。
もうひとつの付属品「ブレードカバー」は、本体の刃を保護するパーツ。Ninja Blastを使用するうえで絶対に必要なものではありませんが、カップを外して持ち歩くときに「本体の刃がむき出しなのは危ない」と感じる人は利用するとよいでしょう。
コードレスだけど氷も砕けるパワー
携帯性の良さに注目しましたが、Ninja Blastはミキサーとしても優秀です。コードレスミキサーのなかには「凍った食材」がNGな製品もありますが、Ninja Blastは冷凍フルーツや家庭用の角氷も大丈夫。常温のフルーツや野菜も、氷をいれて攪拌すればいつでも冷えたスムージーができあがります。固形の食材はだいたい2.5cm以内に切って投入することを推奨していますが、会場では明らかに3cmを超える具材もしっかり滑らかに攪拌していました。
家庭用の角氷を攪拌できるコードレスのミキサーは、少ないながら他社製品にもあります。それと比べるわけではありませんが、Ninja Blastを試してみて驚いたのは運転音の静かさ!
残念ながら発表時に運転音(dB)は公開されていませんでしたが、筆者がいままで使ったミキサーのなかではトップクラスの静かさでした。ミキサーのなかには工事中のような音がして夜中に使うことをためらってしまうような製品もありますが、これなら時間を気にせず使えそうです。
また、ポータブルタイプながら刃にはステンレス製の6枚刃を採用しているためか、攪拌力もなかなか。会場では繊維の多い小松菜をいれたグリーンスムージーなども作りましたが、繊維が残ることはありませんでした。充電にはUSB Type-Cを使用。フル充電にかかる時間は約2時間、1回のフル充電で約15回の攪拌(1回30秒)が可能です。
ミキサーは自宅にあると便利な調理器具ですが、「一度しまうと二度と使わなくなる……」ことになりがちな家電でもあります。Ninja Blastは「コンパクト」「コードレス」「静か」と使い勝手がよく、一般的なミキサーより格段に活用しやすそう。スムージーを飲む人はもちろん、今までミキサーをうまく使えなかったという人にもぜひ一度触れてみてほしい製品です。