1年前に米Microsoftは、OpenAIとの提携によるAIチャットボットを統合した「新しいBing」を発表した。それから1周年を迎える2月7日に、同社は、CopilotのWebサイトおよびCopilotアプリ(Android、iOS)のアップデートを開始した。

新デザインのCopilotを開くと、Aiチャットボットの活用方法を複数紹介するカルーセルが中央に表示される。たとえば、以下のようなプロンプトが提案されている。

  • ガスから電気に切り替えた場合の光熱費を計算してください。
  • ノードを追加、削除、検索する機能を備えたリンクリスト構造のコードをCで記述してください。
  • 山岳地帯を10日間旅行するには何を持参すればいいですか?

カルーセルにはCopilotを使うたびに新たなアイディアが追加される。

デザイン面の最大の改善点は、会話画面がクリアで洗練されたデザインになったこと。テキスト、情報ソースのWebページ、コード、画像など、様々な情報が含まれる複雑な回答でもクリーンなデザインで見やすく、内容をより把握しやすくなった。

Copilotアプリには、カルーセルの下にGPT-4に切り替えるボタンが用意され、サイドバーから画像生成機能「Designer」、「バケーションプランナー」「クッキングアシスタント」「フィットネストレーナー」といった専門的なCopilotにアクセスできる。

CopilotのDesigner機能が強化され、生成された画像をインライン編集でカスタマイズできるようになった(米国/英国/オーストラリア/インド/ニュージーランドの英語版)。たとえば、生成した画像をピクセルアートにしたり、背景をぼかすといったことをチャットから離れることなく行える。この強化に加えて、近日中にCopilot内でアイデアを視覚化するための専用キャンバスとして機能する新しいDesigner GPTを導入する計画を明らかにしている。

  • 生成画像のインライン編集

    Designerが生成した画像(左)から1枚を選択、その場で「ピクセルアート」「水彩画」などエフェクトを加えたり、家を選択して背景をぼかすといったことが可能(右)

Microsoftによると、この1年間でCopilotのチャットが50億回を超え、50億枚の画像が作成された。AIによるブレークスルーをより多くの人にもたらすために、同社は4年ぶりにSuper Bowl(2月11日)広告を打ち、Copilotのキャンペーンを展開する。