ユービーアイソフトは、『プリンス オブ ペルシャ 失われた王冠』を2024年1月18日に発売する。それに先駆けて、2024年1月16日に発売記念イベントが開催された。

『プリンス オブ ペルシャ 失われた王冠』は、2024年1月18日にリリースされるアクションアドベンチャーゲーム。広大な2Dマップを探索したり、謎解きのギミックを解いたり、敵とバトルしたりする「メトロイドヴァニア」である。プラットフォームは、PC(Epic Games Store / Ubisoft Store)/ Nintendo Switch / PlayStation 4 / PlayStation 5 / Xbox One / Xbox Series X|Sだ。

イベントには、ユービーアイソフト モンペリエ 『プリンス オブ ペルシャ 失われた王冠』 ゲームディレクターのMounir Radi(ムーニル・ラディ)氏が登壇。また、ゲストとして「マヂカルラブリー」の野田クリスタルさん、ゲーミングチーム「よしもとゲーミング」に所属している「裏切りマンキーコング」のにしざわ学園さん、風次さんを招き、トークセッションやゲームの試遊を行った。

  • 会場は“ペルシャ感”のある雰囲気

  • 左から司会のOkayamaさん、アシスタントMCの野々宮ミカさん、ゲームディレクターのMounir Radi氏

Nintendo Switchで『スーパー野田ゲーPARTY』『スーパー野田ゲーWORLD』をリリースしており、現在は『スーパー野田ゲーMAKER』を開発中という「ゲームクリエイター」としての一面を持つ野田さん。トークセッションでは、ゲーム開発経験者ならではの視点から、「制作中に起きたハプニング」についてMounir氏に質問する。

Mounir氏が「目的地を表示するガイドモードを追加したとき、ゴールするための条件を満たしていない状態のプレイヤーにもまっすぐゴール地点だけをガイドしてしまい、結局迷子になってしまうことがありました」と回答すると、野田さんは「ありそ~!」と共感する様子を見せていた。

また、同タイトルを先行プレイ済みのにしざわ学園さんは「グラフィックがキレイだったんですけど、参考にした資料はありますか?」と質問。すると、Mounir氏は「アーバンファッションなどからインスピレーションを受けただけでなく、個人的には『鬼滅の刃』『ワンピース』といったマンガからもインスピレーションを受けました」と答える。日本のマンガが参考にされていたことが意外だったため、日本人として「うれしいですね」と喜んでいた。

続けて、同じく先行プレイ済みの風次さんが「ゲームのUIのこだわりを教えてください」と質問すると、Mounir氏は「プレイしやすいようにするとともに、深みのある戦いを両立できるよう目指しました」と回答するなど、和やかな雰囲気でトークが展開された。

  • 左から野田クリスタルさん、にしざわ学園さん、風次さん

そのあとは、いよいよ実機プレイの時間だ。今回はなんと最高難易度で、キメラのようなボス「ジャハンダル」にチャレンジ。まずはお手本としてMounir氏が先陣を切った。さすが、開発者とあって、巧みなプレイングスキルを披露。最高難易度にもかかわらず、理想的な立ち回りでクリアしてみせた。

  • 真剣な表情でプレイするMounir氏

  • 開発者のプレイングに釘付けのゲスト3名

  • みごと最高難易度でボスを撃破したMounir氏

続いて挑戦したのはにしざわ学園さん。プロゲーマーとしての活躍に期待がかかるが、開始数秒でゲームオーバーになってしまった。

これには会場も騒然。最高難易度のボスの手強さが伝わってくる。しかし、このままでは終われないと、にしざわ学園さんはリトライを選択。2度目は「さすがプロゲーマー」という立ち回りを見せ、最高難易度にもかかわらず敵の攻撃にしっかり対応し、半分以上体力を削ることに成功した。

だが、プロゲーマーといえども、2度のトライではクリアできないのが最高難易度。体力を削ることによって攻撃パターンが変わり、敵の生み出した紫の球体が邪魔をする。回復薬をすべて使い切ったあとは、ジリジリと体力を削られたのち、ゲームオーバーになってしまった。

なかなか紫の球体を破壊できなかったにしざわ学園さんに「弓を使わないと~」と何度もヤジを入れる野田さんと風次さん。これににしざわ学園さんは「使ってみろよ!」と声を荒らげて会場を笑わせていた。

  • 「がんばります」と拳を掲げるにしざわ学園さん

  • しかし、開始直後にゲームオーバーになってしまった。これでは終われないとリトライ

続いては、風次さんが相方の敵討ち。「弓ですね」と攻略のポイントを復唱する。風次さんも普段からゲームに親しんでいるだけあり、序盤から見事な「受け流し」を披露。タイミングよく敵の攻撃を弾き、被ダメージを抑えながらの立ち回りを見せる。

敵の体力を素早く削り、後半戦に突入するも、ボスが再登場する際の落下にぶつかってしまいやられてしまう。「イケそうかも」と思わせていただけに、落胆の声が上がる。Mounir氏も「この死に方は初めて見ました」と笑っていた。

そして、泣きの再チャレンジでも安定したプレイを見せる風次さん。二度目は落下をギリギリで回避し、紫の球体もスピーディに処理して見せる。「今度こそイケそう」と、会場が盛り上がるも、最高難易度のボスは一筋縄ではいかなかった。一瞬の油断で連続攻撃を受けてしまい、ゲームオーバーになってしまった。

  • ジャハンダルは体力が一定量削られると攻撃が変化し、紫の球体を生み出す。この球体も攻撃してくるので、ジャンプして直接攻撃するか、弓で攻撃して破壊したいところ

  • 安定した立ち回りを見せた風次さん。Mounir氏も、ムービー終了直後の敵落下によるダウンには笑っていたものの、全体的なプレイについては「すばらしい」と称賛していた

  • タイミングよく敵の攻撃をパリィする「受け流し」を連続して成功させていた

最後は野田さんが挑戦。初見プレイのため、操作方法の確認からスタートするが、ゲームクリエイターゆえのセンスを発揮する。「あぶねー」「こえー」と叫びながらプレイするも、着実にダメージを与え、後半戦へ突入。しかし、やはり最高難易度は甘くない。素早い敵の攻撃を回避できず、残念ながら2度の挑戦も失敗に終わった。

  • 「ボケるつもりはないですから」と真剣な表情でプレイ

  • 悔しそうな表情を見せる野田さん

これでゲーム体験は終了。プレイ後に同タイトルの「おもしろかったポイント」を聞かれた風次さんは「上げた橋を登って進むギミックなど、謎解きの部分が一番おもしろいと感じました。探して探して、ようやく進めたときはスッキリしますね」と回答。にしざわ学園さんは「スタイリッシュな操作感が快適で、死にゲー要素もありつつ、回避のアクションなどがスムーズにできてストレスがないので、何回も挑戦できますね。気持ちのいいアクションゲームだと思います」と答えた。

野田さんは「3回目の攻撃のコンボまで続けると、敵の攻撃を避けられなくなってしまう。でも3回目まで入れたくなる。小学生のころも同じことやってたなって思い出しました。なので、いまの自分の世代でも楽しめるし、子どもでも楽しめるんですよね。幅広いプレイヤーが楽しめるので、ぜひ今の子どもたちにもやってほしいです」と、改めてゲームのおもしろさを噛みしめていた。

また、ゲームの中で行き先を教えてくれる「ガイドモード」と関連して、「芸人人生でガイドモードをほしいと思ったことはあるか」と聞かれた野田さん。間髪入れずに、「いらないですね」と力強く回答する。

続けて、「俺のことしか信じられないんで。ガイドモードなしで自分で掴み取ってるんで。養成所も入ってないんで。“ノーガイドモードM-1チャンピオン”やらせてもらってるんで」と野田さんが答えると、にしざわ学園さんは「(風次さんは、高校生お笑いNo.1を決めるイベントの)M-1甲子園を優勝してNSC(吉本総合芸能学院)入ってるんで、ガイドモードばっかりです」と話す。

さらに、「そうですね。M-1甲子園も友だちの勧めで出ています」と風次さん。これに、野田さんが「吉本のガイドモードはバグだらけなんで。あらぬ方向へ行ってしまう可能性がありますよ」と話し、会場を笑わせていた。

  • ちなみに、イベント終了後はペルシャ料理の軽食が振る舞われた。ひよこ豆のペーストをパンの上に塗った「フムス」がおいしかった