伊IK Multimediaは、同社の独自技術「AI Machine Modeling」を採用したギター向けエコシステム「TONEX」のMac/PC版最新バージョン1.5をリリースした。今回のアップデートでは、ユーザーインターフェースの改善によりプリセット、Tone Modelの検索、操作性が向上したほか、有償版ユーザーには、新しい15種類のプレミアムTone Modelが追加で提供される。

  • Mac/PC版「TONEX」のVer.1.5

今回のバージョン1.5では、サイド・バーの追加によりTone Modelやプリセットのフィルタリングと検索が強化された。Tone ModelタブとPresetタブで構成されるサイド・バーは、すべての検索機能を1つのエリアにまとめることで、ワークフローを合理化を図っている。また、ユーザー・フォルダが追加され、Tone Modelやプリセットの整理がより簡単になり、ユーザーは必要なだけフォルダを作成し、Tone Modelやプリセットをドラッグ&ドロップで整理できる。Tone Modelおよびプリセットの表示方法では、リスト表示に加えてカード表示が追加され、一度に多くのTone Modelを表示させたい時はカード表示、Tone Modelの詳細を確認したい時はリスト表示というような使い分けが行える。パネル内のリストやカードの相対的なサイズを拡大/縮小したり、全体のスケールを変更して、リストやカードの表示範囲を広くするような最適化も可能だ。

アンプ/キャビネット・セクションでは、異なるTone Modelを瞬時に試せるドラッグ&ドロップ機能が追加され、アンプ/キャビネットのセルに直接Tone Modelを移動して新しいサウンドを試すことができる。また、アンプ/キャビネットの一方を固定したまま、異なるアンプ/キャビネットを試せるロック機能が追加され、プリセットのサウンド作りがよりスムーズ行えるようになった。さらに、IRデータの一括インポート、サードパーティ製IRをTONEX内で素早く統合・管理できる新しいウィンドウも追加されている。

ToneNETとの統合も強化され、トーン・パートナー、シグネチャー・コレクション専用のセクションが追加されている。これらのプレミアムコレクションは、サイド・バーのフィルタリング・オプションを使用して、再設計されたCOLLECTIONセクションから直接アクセスできる。ユーザーは、バージョン、シグネチャー、特定のトーン・パートナーごとにコレクションを並べ替えられ、クイック・フィルターでさらに絞り込むこともでき、オーディオサンプルの再生、デモ、購入まで、すべてCOLLECTIONセクション内で行える。

Librarianページもアップデートされ、TONEX Pedalに転送するTone Modelの並べ替えや整理に、新しいフィルター・オプションを活用できるよう最適化されている。ユーザーは新しいフィルターを適用したり、ユーザー・フォルダを使用して、Tone Modelを効率的にTONEX Pedalへ転送できるようになった。

また、有償版(SE、Full、MAX)ユーザーには、アップデートと同時に、スタジオやステージに最適なクリーン&ハイゲイン・トーンを幅広く取り揃えた15種類のプレミアムTone Modelが追加される。これらのTone Modelは、IK Multimedia所有の機材の中から人気のアンプ(Bogner Shiva、Hiwatt DR103、Orange OR120、ENGL Powerballなど)をチョイスしてキャプチャーしている。

バージョン1.5は、IK Product Managerにて、無料のCS版を含むすべてのTONEXユーザーに無償で提供される。有償版(SE、Full、MAX)の登録ユーザーは、アップデートされたアプリの設定からACCOUNT画面で「Restore Purchases」を実行することで、前述の15種類のプレミアムTone Modelが入手可能となる。