Intelはデスクトップ向けの第14世代Coreプロセッサの発表時、一部の“K”付きSKUにおいて新機能「APO(Application Optimization)」をあわせて発表した。これまで従来モデルには提供する予定はないとされていたが、今回第12世代Core / 第13世代Coreプロセッサの一部SKUを対象に展開されることが決まったようだ。PCGamerなどが報じている。
「APO(Application Optimization)」は、PコアとEコアの動作効率を高めるというもので、対応するゲームではパフォーマンスが向上するという。これまでは最新の第14世代Intel Coreプロセッサ、さらにKつきのSKUにだけ提供されており、第12世代/第13世代Coreプロセッサでは構造がよく似ているのに利用できなかった。
また、YouTubeチャンネルの「Hardware Unboxed」がAPOをこれらの前モデルにも提供するようIntelに問い合わせたところ、全面的に却下されていたこともある。しかし、今回のCES 2024で方針を転換。第12世代/第13世代Coreプロセッサのうち、一部の“K”付きモデルでAPO機能をサポートすると発表して方針を転換したようだ。
なお、APOを利用するにはゲーム側とユーティリティ側で対応が必要になる模様。今のところRainbow Six: Siege、Metro Exodus、Guardians of the Galaxy、F1 22、Strange Brigade、World War Z、Dirt 5、World of Warcraftなどが対応しているようで、次のリリースまでに14個のタイトルが追加される見込みだという。
なお、APO機能を使うためにはIntel Dynamic Tuning Technology用のIntel DTTドライバが必要。APOユーティリティ自体はMicrosoft Storeで公開されており、対応する環境でトグルスイッチをオンにするとAPO機能が有効になる。つまり、旧環境でIntel APO機能を使うにはマザーボードのUEFIアップデート、UEFIでの設定、Intel DTTドライバのインストール、ユーティリティのインストール、ユーティリティでの有効化が必要になるだろう。