iCloudメールを利用していれば、そのアドレスに届いたすべてのメールに対し自動返信できます。期間を決めて運用できるので、年末年始の休暇や夏休みといった数日間にわたりメールでの対応が難しくなる期間、送信主を不安に陥らせずにすみます。
iCloudメールには以前から自動返信機能が用意されていましたが、パソコンのWEBブラウザでicloud.comにアクセスしなければならず、管理に手間がかかりました。iOS 17.2の現在、iPhoneの設定アプリから操作可能になったため、ふだんパソコンを使わない人でもかんたんに利用できます。
まずは、「設定」→「自分の名前(Apple ID)」→「iCloud」→「iCloudメール」→「自動返信」の順に画面を開き、「自動返信を送信」スイッチをオンにしましょう。開始日と終了日および時刻をそれぞれ設定し、返信するメッセージを入力して「完了」をタップすれば、自動返信の設定は終了です。
ただし、自動返信にはいくつかの問題があります。ひとつは、相手を限定できないこと。届いたメールすべてに自動返信してしまうため、「返信いただきましても対応致しかねます」などと書かれた自動配信メール、特にメーリングリストのような他の利用者に迷惑をかけかねないメールを受信している場合は、自動返信機能の利用を避けたほうがいいでしょう。
メールエイリアスを設定するなどして複数のメールアドレスを利用している場合も、注意が必要です。利用中のApple IDで有効にしているすべてのiCloudメールアドレスに対し一律対応になるため、メールエイリアスAには自動返信するがBにはしない、といった使いかたはできません。