超高層タワー「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(東京都港区/東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅直結)に12月6日、ハイアット ホテルズ コーポレーションが「ホテル虎ノ門ヒルズ(HOTEL TORANOMON HILLS)」を開業した。ハイアットのインディペンデント・コレクション・ブランド「アンバウンド コレクション by Hyatt」として東京初進出のホテル。
「ブレジャー」旅行客にうれしいラウンジ
ホテルが位置するのは虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの1階の一部と11〜14階。最大の特徴は、ビジネスとレジャーを組み合わせて楽しむ「ブレジャー」旅行客の拠点としてつくられていること。
どの客室タイプでも宿泊客であれば利用できる「The Lounge (ザ・ラウンジ)」では、早朝到着する宿泊客のためのシャワーブースやリラクゼーションルーム、スーツケースを預けられるロッカーのほか、滞在中に利用可能なオンライン・オフラインで快適に会議が行えるミーティングルームや、東京タワーや虎ノ門エリアの風景を一望できるラウンジ&ワーキングスペースを提供。無料のドリンクや軽食も。仕事はラウンジで、客室では休息を、という使い分けもできそう。
シャワーブースやリラクゼーションルーム(休憩室)は、チェックイン前・チェックアウト後にも利用できる個室仕様。まるで空港のラウンジのよう。ホテルのラウンジとしてはめずらしい設備だが、たしかにあるとうれしい。
ホテル付帯施設にミシュランシェフの新感覚ガストロノミー
1階には、長年ミシュランの星に輝くオランダ出身のシェフ、セルジオ・ハーマン氏が監修するレストラン&カフェ「ル・プリスティン東京(Le Pristine Tokyo)」が日本およびアジアに初上陸。ホテルのオールデイダイニングでもあるカフェと、カジュアル・ファインダイニングを提供するレストランで構成される。
ル・プリスティンのDNAである5つのエレメント、「食」「ファッション」「デザイン」「アート」「音楽」が混然一体となる"没入型ガストロノミー"を、同氏の出身地、オランダ・ゼーラント地方と日本の厳選された旬の食材を融合させたコンテンポラリーなヨーロッパ料理で提供する。
東京タワーや虎ノ門エリアの風景を一望する大きな窓の客室
客室は、全205室。宿泊料金はスタンダードルーム(27〜40m2)6万3,250円〜、スイート(48〜160m2)12万6,500円〜。
ホテルのトップスイート「虎ノ門スイート」(160m2/宿泊料金37万9,500円〜/2室)は、1階部分にリビングルーム、ミーティングおよびダイニングスペースとキッチンがあり、2階部分にはベッドルームと浴室が完備され、宿泊を伴わないイベント利用にも活用できるそうだ。
「デラックスツイン」(32m2)や「プレミアムシティビューキング」(40m2)など他の客室も高い天井まで広がる大きな窓が開放的。
インテリアデザインは、今回が日本における初プロジェクトとなるデンマークのデザイナーユニット「スペース・コペンハーゲン」が担当した。休息・仕事・交流をシームレスに実現する、快適でミニマルな空間設計となっている。
"ブレジャー旅行客"にとって過ごしやすい心遣いが随所に見られるホテル。ビジネスだけ、レジャーだけ、ではない新たな過ごし方ができそうだ。