Ryzen ThreadripperがZen 4ベースに

AMDから、ワークステーション向けCPU「Ryzen Threadripper Pro 7000 WX」、およびハイエンドデスクトップ向けCPU「Ryzen Threadripper 7000」の両シリーズが発表、それぞれ発売が開始された。5nmプロセスの「Zen 4」アーキテクチャを採用。従来の5000シリーズは最大64コアだったが、この7000シリーズでは96コアまで拡大された。

  • AMDの「Ryzen Threadripper Pro 7000 WX」。新型ソケットを採用している

    AMDの「Ryzen Threadripper Pro 7000 WX」。新型ソケットを採用している

  • 「Ryzen Threadripper 7000」の製品パッケージ。クーラーは付属しない

今回発売されたのは、以下の各モデル。さすがに気軽に買えるような値段では無いが、96コア/192スレッドの性能は気になるところだ。TDPは全て350W。ソケットは従来と互換性の無い「sTR5」に変わっており、利用には新型マザーボードが必要だ。チップセットは、「WRX90」が7000 WXに、「TRX50」が7000 WX/7000に対応する。

Ryzen Threadripper Pro 7000 WX
型番 コア/スレッド クロック 価格
7995WX 96/192 2.5/5.1GHz 186万円前後
7985WX 64/128 3.2/5.1GHz 135万円前後
7975WX 32/64 4.0/5.3GHz 70万円前後
7965WX 24/48 4.2/5.3GHz 48万円前後
Ryzen Threadripper 7000
型番 コア/スレッド クロック 価格
7980X 64/128 3.2/5.1GHz 90万円前後
7970X 32/64 4.0/5.3GHz 45万円前後
7960X 24/48 4.2/5.3GHz 27万円前後

初のTRX50マザーボードはGIGABYTEから

GIGABYTEの「TRX50 Aero D」は、新世代のRyzen Threadripperに対応するAMD TRX50チップセットを搭載するE-ATXマザーボードだ。クリエイター向けモデルとなっており、強力な16+8+4フェーズ電源、USB4タイプC×2ポート、Marvell 10GbEとRealtek 2.5GbEのデュアル有線LAN、Qualcomm Wi-Fi 7などを搭載する。価格は138,000円前後。

  • GIGABYTEの「TRX50 Aero D」。メモリはレジスタードDDR5を4スロット備える

  • バックパネルには、DisplayPort入力、10GbE+2.5GbE、USB4タイプCなどを搭載

CorsairからスタンダードなARGB簡易水冷

Corsairの「H RGB」シリーズは、アドレッサブルRGBに対応する「SP120 RGB Elite」ファンを搭載したオールインワン水冷CPUクーラー。ライティングはマザーボード上の5V ARGBピンから制御が可能なモデルとなる。価格は、24cmサイズの「H100 RGB」が16,000円前後、36cmサイズの「H150 RGB」が19,000円前後だ。

  • Corsairの「H100 RGB」。ファンはブレード全体に色が広がって鮮やかだ

  • こちらは「H150 RGB」。水冷ブロックにも13個のARGB LEDを搭載している